判決主文と判決理由2006年09月19日

オウム:
 松本智津夫に死刑判決が確定したのは、まあ、当然のことなのかもしれません。でも、後味の悪い裁判でした。
 たとえ凶悪事件を起こした犯人であっても、最後は、少しでも人間性を取り戻して欲しい。「死刑になればそれでいいんだろ」裁判は、そんなものではないはずです。判決理由の中では、なぜ死刑なのか、自分の犯罪に立ち向かうことが、解かれています。死刑の執行だけではなく、なぜ死刑になったのか、その判決理由を真摯に受け止めて欲しかった。
 オウムの医者で凶悪犯罪に関与しながらも無期懲役になったものもいます。なぜ無期懲役になったのか、その判決理由を真摯に受け止めないかぎり、絶対に容認できません。

判決主文:
 東京裁判では東条に死刑判決が下るなどしました。日本は判決主文を受諾して、それぞれの刑はもう済んだことなのだから、判決理由を日本は無視してよいとの意見が有ります。
 オウム事件では松本の死刑判決が確定しました。判決主文である、死刑だけを松本は受諾すればそれで十分で、あとは被害者にどんな態度を取っても、松本は正当なのでしょうか。
 オウムの重大犯にはそのうち死刑が執行され、それ以外の人は、いずれ出所することになるでしょう。そうなったとき、オウム裁判は既に完了したのだから、オウムがどんな活動をしようが彼等の自由で、松本を崇拝しようが、被害者を侮辱しようが彼等の自由でしょうか。絶対に、そのようなことは容認できません。

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