七つ釜五段の滝2007年06月02日


6月になりました。このBlogは相変わらず、アップしていません。
今日も、特に書くことはないので、先日ハイキングした、西沢渓谷の七つ釜五段の滝の写真を貼り付けます。

カエデ2007年06月09日

カエデの花

カエデは秋になると紅葉して、「もみじ」といわれます。
この季節は、カエデに花が咲きます。虫が飛んでいるようなのが、花です。

国立ロシア美術館展2007年06月11日

 (掲示板に投稿した記事です)
 国立ロシア美術館展を見ました。19世紀後半から20世紀初頭にかけてのロシア絵画です。(彫刻なども少しあった。)ロシア絵画は、20世紀に起こったロシア・アバンギャルド、革命後の社会主義リアリズムも有名ですが、これらは今回の展示に含まれていません。
 目に付いた作品は、海洋画家アイワゾフスキーの大作3点、クラムスコイの小品「ユダヤの少年」、マコフスキーの「受刑者」、などなど。アイワゾフスキーは「第九の怒涛」が有名で、これは日本に何回か来ているので、見たことのある人も多いと思いますが、今回は、別な作品でした。光を捉える技量がすごい。
 クラムスコイの小品は、気にしなければ、見過ごしてしまうようなものですが、少年の表情が心の内面を表しているようです。クラムスコイは、心を描くのがうまいですね。図録を買ってきたけれど、写真では、それほどたいした作品には感じられません。
 19世紀、特に後半のロシア絵画は、民衆を美として、とらえているようです。来るべき革命の前段階だったのでしょうか。
 ロシア・アバンギャルド、社会主義リアリズムも見たかったけれど。それなりに、楽しめました。

ワタスゲ2007年06月17日

ワタスゲ
日光戦場ヶ原ではワタスゲが満開です。朝方、横から差し込む太陽の光に、たくさんのワタスゲが、キラキラ輝いて、何か別世界にいるような美しさでした。別世界など行ったことないのですが。
写真は、一輪だけ、アップで撮ったもの。

竹島と隠岐島の距離、竹島と鬱陵島の距離2007年06月18日

 日本政府外務省のホームページには、竹島と隠岐島の距離はおよそ157km、竹島と鬱陵島の距離はおよそ92kmと書かれています。島と島の距離は、島の中心間の距離なのか、一番近いところの距離なのでしょうか。どちらでも良いように思いますが、2つの距離を比較する場合は、同じ定義を使わないと、正しい比較にならないでしょう。
 日本国民に少しでも、竹島が日本に近く朝鮮に遠く感じるように、隠岐島との距離では、一番近いところを取って、鬱陵島との距離では、中心間を取るなどと言うやり方は、日本国民を愚弄する姑息な手段です。


 球上の2点の緯度と経度が分っているとき、2点間の距離は、三角関数と線形代数で簡単に計算できます。

球上のある点Aの緯度をψ、経度をθ、球半径をRとすると、点Aのx,y,z座標はそれぞれ次式となる。(*は掛け算)
 x=Rcosψ*cosθ
 y=Rcosψ*sinθ
 z=Rsinψ
点Aの座標を(xa,ya,za)、点Bの座標を(xb,yb,zb)、球の中心をOとすると、∠AOBのコサインは、内積を取って次式となる。
 cos(∠AOB)=(xa*xb+ya*yb+za*zb)/(R*R) 
結局、点Aと点Bの距離は、R*(∠AOB)で求められる。
注意)ここでは、計算量を少なくするため、内積のarccosを取るようにしたが、計算精度的には、外積のarcsinを取ったほうが良いかも知れない。

 地球は厳密には球ではなくて、赤道と極では赤道のほうが若干大きい回転楕円体です。中緯度付近の半径をとって、地球を半径6370kmの球体として計算すると、竹島との距離は、およそ次のようになります。(経度、緯度はGoogleEarthを使いましたが、あまり厳密に調べたわけではないので、若干の違いが有ります。)


竹島中心 鬱稜島の中心 92~93km
竹島中心 鬱稜港 89.3km
竹島中心 鬱稜島の竹島に一番近そうなところ 88.1km
竹島中心 隠岐島後の中心 165~166km
竹島中心 隠岐空港 175.3km
竹島中心 隠岐島後の竹島に一番近そうなところ
久見崎
157.7km
竹島中心 隠岐島前、西ノ島町役場 162.3km
竹島中心 隠岐島前、海上町役場 167.9km
竹島中心 隠岐島前、知夫村役場 171.8km
竹島東端 隠岐島後の竹島に一番近そうなところ
久見崎
157.3km
竹島西端 鬱稜島の竹島に一番近そうなところ 87.6km



 日本政府外務省のホームページには、竹島と隠岐島の距離はおよそ157km、竹島と鬱陵島の距離はおよそ92kmと書かれています。隠岐島との距離では、一番近いところを取って、鬱陵島との距離では、中心間を取っているようです。

JR事故2007年06月23日

昨日は、宇都宮に出張。京浜東北線川口駅から大宮に行って、そこから新幹線で宇都宮に行けば、1時間程度です。
ところが、JRの事故で、宇都宮線と京浜東北線はストップ。電車だって、人間が作った機械なのだから、たまには故障する事だってあるでしょう。そんなことで、がたがた言ってはいけない。埼京線を利用して大宮に出て、新幹線で宇都宮に行きました。1時間40分ほどかかりました。
宇都宮線が止まっていたため、新幹線に振り替え輸送していました。そのため、新幹線は特急料金無しで乗ることもできたのですが、それとは知らずに、特急券を購入してしまいました。写真は、新幹線振り替え乗車票。これを持っていれば、普通区間は特急料金なしで新幹線自由席に乗車できたのです。

本の紹介―東郷和彦/著『北方領土交渉秘録』2007年06月24日

 2007年5月25日、新潮社から、東郷和彦/著『北方領土交渉秘録 失われた五度の機会』が出版された。
 東郷和彦氏は、元外務省条約局長・欧亜局長であるが、ムネオ・真紀子対立のときにムネオ側の官僚のため失脚した。
 本は、北方領土交渉の著述。ゴルバチョフ時代から2005年までの北方領土交渉を詳述している。この時代、ソ連崩壊・新生ロシア誕生と、ロシア内政はめまぐるしく変化した。本書は、政策立案者で直接交渉に当たった者の著述であるため、北方領土返還交渉を知る上で、第一級の資料である。ただし、外務省を辞めさせられたものの著書であるため、その点、割り引いて読む必要があるかもしれない。今後、さまざまな研究が現れるかもしれないが、この本はその基礎となるものだろう。

本の紹介-上坂冬子/著『これでは愛国心がもてない』2007年06月28日

本の題名からして、自分の主張を根拠もなく一方的に言っているだけのような気がしたが、事実関係が誤りで、その上に自分勝手な主張では話にならない。

 本の内容は、前半が2006年8月に起きた、日本漁船に対するロシア銃撃事件。後半は靖国問題である。ここでは、前半に限ってコメントする。

 日本漁船に対するロシア銃撃事件は、坂下登船長の漁船が日ロ中間線を越えて、日本の法律をも違反して操業したところ、ロシア国境警備艇の銃撃を受け、証拠隠滅を図っていた乗組員が死亡した事件である。坂下登船長とは、かつて、ソ連のスパイをしていたことが、国会でも取り上げられている、前科者である。
 今回の事件で、拿捕された坂下登は、ロシア側の主張を認めて、有罪判決を受け、その後、釈放された。ロシアの取調べでは、宣誓した上での証言であるので、もし、これが偽証であるならば、偽証罪が適用される。坂下登は釈放後、日本に帰国すると、マスコミの取材に対して、一転、違法操業は無かったとの発言をした。マスコミ取材でのインタビューは嘘を言っても法的責任を問われないものであるため、ロシアで行った宣誓した上での証言とは、法的重みは全く異なる。

 著者の上山冬子は、坂下登にインタビューを行い、マスコミの取材と同様な説明を得ている。上山冬子は坂下の説明の信憑性を全く考えることなく、坂下はすべて真実をありのままに発言しており、ロシアの公式説明はすべてが虚偽であるとの前提で、日本国民に愛国心を求めているのだろうか。

 本が出版されたのは、2007年1月20日であるが、本の出版後20日あまりたった、2月11日の北海道新聞の記事によると、根室海上保安庁は、坂下登を違法操業の疑いで書類送検する方針を固めたとのことである。日本の警備当局による調査においても、ロシアの公式説明が真実で、坂下がマスコミインタビューで語った内容は虚偽であることを認めた分けである。
 普通に考えたら、自首していない犯罪者が、捜査前に、マスコミインタビューで「私が犯罪をしました」と説明することなど、ありえないだろう。おまけに坂下はスパイの前科者である。どう考えても、マスコミインタビューで自分に不利になる真実を語ることなど考えられない。

 坂下が日本の法律に違反していたことが、日本の検察当局によって認定された現在、この本を読む価値は全くないだろう。

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