スプートニク2007年10月04日

スプートニク
  
今日のGoogleの画面は、スプートニクになっています。

 今日は、世界最初の人工衛星スプートニク50周年記念日です。今からちょうど50年前、人類最初の人口天体が誕生しました。
 写真は、11月に発行された、スプートニクの記念切手。

ルナ3号2007年10月07日


 最初の人工衛星スプートニクから2年後の1959年10月7日、月面の裏側の撮影に成功しました。
 画像は、ロケット打ち上げと、月面の裏側撮影の記念切手。

北方領土問題関連本2007年10月10日

 
 『還らざる島 北方領土の真実 北海みちお/著 文藝出版(2007年06月)』を読みました。この本を読むことを勧めません。特に、学校図書館には置かないことを強く勧めます。
 この本は、北方領土問題を直接取り上げたものではなく、択捉島へのソ連進攻を題材にした小説です。要するに作り話ですが、一部には、背景説明として、事実を説明している箇所もあります。ところが、これが、いいかげん、ずさんで、史実と大きく異なっている記述が多数見られます。ま、それは、この手の本では、特に珍しくもないのですが。
 主人公の女性が、ソ連兵の子供を死産するくだりで、生まれた時に目の色が碧だったとの表現が有ります。生まれたての赤ん坊は目が開いていないのに。作者の小説家としての力量の低さを感じます。主人公の男女の性行為の、くどくどとした描写が散見されます。割合は多くないのですが、この部分を見ると、まるで安物のポルノ小説です。
 作者が、どういう人なのかは、知りませんが、ポルノ小説作家が、ずさんな知識で、いいかげんな小説を書いたら、こういう本が出来上がった、と感じました。

「東京宣言は政治文書」 ロシア外相、法的意義認めず2007年10月19日

10月18日付北海道新聞には、次の報道が有ります。
ロシアのラブロフ外相は…一九九三年の「東京宣言」について「法的文書ではなく、(重みの低い)政治文書」と強調した。日本側は同宣言を「四島の日本への帰属を解決して平和条約を結ぶ方向性を示した」重要合意とみており、真っ向から対立する見解を示して日本側をけん制した。
いったい、北海道新聞は、何を書いているのでしょう。

日本政府は、公式に、以下のように説明しています。
1993年10月13日付けの日露関係に関する東京宣言は、法的拘束力を有する国際約束ではない。 (衆議院議員鈴木宗男君提出「1956年の日ソ共同宣言などに関する質問主意書」に対する、2006年2月24日答弁書)
日本政府の公式見解と、ロシアのラブロフ外相の説明は、同じですね。

 なお、同じ答弁書の中で、1956年の日ソ共同宣言は、法的拘束力を有する国際約束であると説明しています。
 東京宣言と、日ソ共同宣言は法的拘束力に大きな違いが有ります。

本の紹介 樺太朝鮮人の悲劇2007年10月21日


 樺太朝鮮人の悲劇 サハリン朝鮮人の現在 崔吉城/著 第一書房(2007.5)を読みました。
 内容は、サハリンの歴史、朝鮮人強制連行、戦争末期の朝鮮人虐殺事件、戦後のサハリン朝鮮人の実態、が書かれています。研究成果をまとめた本なので、冷静・公正に書かれており、好感が持てます。ただし、ちょっと無味乾燥な感じがして、面白さに欠けると思う人も有るかもしれません。
 樺太には、朝鮮人が強制連行され強制労働に使役されました。実際には、多くの場合、任意で樺太に渡っています。本の中では、このような実態について、きちんと説明されています。また、強制連行の言葉が使われるようになった、いきさつについても触れられています。
 戦争末期の朝鮮人虐殺事件は、樺太真岡にソ連軍が進攻したとき、隣村の清水村瑞穂で、朝鮮人27人が日本人に虐殺された事件について詳述されています。さらに、朝鮮人虐殺事件が起こった背景を考察しています。なお、この事件は、作家の林えいだい氏の著書で有名になったものです。

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