北方領土問題関連本2007年10月10日

 
 『還らざる島 北方領土の真実 北海みちお/著 文藝出版(2007年06月)』を読みました。この本を読むことを勧めません。特に、学校図書館には置かないことを強く勧めます。
 この本は、北方領土問題を直接取り上げたものではなく、択捉島へのソ連進攻を題材にした小説です。要するに作り話ですが、一部には、背景説明として、事実を説明している箇所もあります。ところが、これが、いいかげん、ずさんで、史実と大きく異なっている記述が多数見られます。ま、それは、この手の本では、特に珍しくもないのですが。
 主人公の女性が、ソ連兵の子供を死産するくだりで、生まれた時に目の色が碧だったとの表現が有ります。生まれたての赤ん坊は目が開いていないのに。作者の小説家としての力量の低さを感じます。主人公の男女の性行為の、くどくどとした描写が散見されます。割合は多くないのですが、この部分を見ると、まるで安物のポルノ小説です。
 作者が、どういう人なのかは、知りませんが、ポルノ小説作家が、ずさんな知識で、いいかげんな小説を書いたら、こういう本が出来上がった、と感じました。

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