本の紹介 樺太朝鮮人の悲劇2007年10月21日


 樺太朝鮮人の悲劇 サハリン朝鮮人の現在 崔吉城/著 第一書房(2007.5)を読みました。
 内容は、サハリンの歴史、朝鮮人強制連行、戦争末期の朝鮮人虐殺事件、戦後のサハリン朝鮮人の実態、が書かれています。研究成果をまとめた本なので、冷静・公正に書かれており、好感が持てます。ただし、ちょっと無味乾燥な感じがして、面白さに欠けると思う人も有るかもしれません。
 樺太には、朝鮮人が強制連行され強制労働に使役されました。実際には、多くの場合、任意で樺太に渡っています。本の中では、このような実態について、きちんと説明されています。また、強制連行の言葉が使われるようになった、いきさつについても触れられています。
 戦争末期の朝鮮人虐殺事件は、樺太真岡にソ連軍が進攻したとき、隣村の清水村瑞穂で、朝鮮人27人が日本人に虐殺された事件について詳述されています。さらに、朝鮮人虐殺事件が起こった背景を考察しています。なお、この事件は、作家の林えいだい氏の著書で有名になったものです。

コメント

_ 崔吉城 ― 2009年08月08日 07時01分54秒

 「悲劇」と書いたものに「無味乾燥な感」とはあまりにも皮肉にも感ずる。

_ cccpcamera ― 2009年08月10日 13時52分19秒

崔吉城さま、コメントありがとうございます。私の記述がお気に障りましたらお許しください。

私がこの本を読んだ上での感想は「研究成果をまとめた本なので、冷静・公正に書かれており、好感が持てます」ということで、それ以外ではありません。

日韓関係では、一方的に、日本を賛美し、韓国・朝鮮を貶めるような、低俗漫画家がおり、彼は、最低な社会科教科書の執筆者に名を連ねています。残念なことに、このような、デタラメマンガしか読んだことがないような青年が、日本には多いことも事実です。このような青年たちが、まともな読書をすることにより「知」を取り戻すことを願っています。

「ちょっと無味乾燥な感じがして、面白さに欠けると思う人も有るかもしれません」と書いたのは、「一方的に日本を賛美することで自己満足しているマンガしか読んだことがないような青年が、この本を読んだとき、史実を冷静・公正にみる態度を受け入れるのだろうか」との、思いがあるためです。

私の記述がお気に障りましたらお許しください。

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