レーニン像2009年04月03日


新聞報道によると、4月1日、サンクトペテルブルク・フィンランド駅にあるレーニン像が、爆破され、一部損壊したそうです。

写真は、今回被害に会ったものとは違うサンクトペテルブルクのレーニン像。

満開の桜の木の下2009年04月04日


ようやく、桜が満開になりました。

 桜の花には、どことなく不気味な雰囲気が漂っています。夜、青白くライトアップしているところも多いのですが、夜間、満開の桜を見ると、薄気味悪くなります。
 満開の桜の木の下で、善男善女が宴をひらいています。宴の空虚さが、不気味な雰囲気を、いっそう、強調しているのかもしれませんが、それがなくても、桜の花には、もともと、妖気が漂っています。

 写真は、ロシアレンズMir1Bをキヤノンのデジタル一眼レフカメラEOS Kiss Dに付けて撮ったもの。

飛翔体2009年04月05日


 日本政府は5日午前11時32分、「北朝鮮から飛翔(ひしょう)体が発射された模様だ」と発表しました。『飛翔』って、羽根で自由に飛びたつような、美しい感じがします。北朝鮮が打ち上げたのは、人工衛星なのかなー。
 
 1957年10月、ソ連は、世界最初の人工衛星スプートニクの打ち上げに成功しました。人工衛星の打ち上げは、政治・軍事的に大きな意味を持っていました。
 写真は、同年、11月に発行された、スプートニクの記念切手。

北朝鮮人工衛星失敗2009年04月06日

失敗:
 報道によると、北朝鮮の人工衛星打ち上げは失敗したようです。なさけない。

日本のバガ騒ぎ:
 昨日、北朝鮮の人工衛星打ち上げに対して、日本ではずいぶん騒いでいました。騒ぎから、日本の上空・大気圏内を通過したのだろうと思っていたのですが、今日の読売新聞の記事を見ると、『発射から7分後、北朝鮮のミサイルは、日本列島の上空300~400キロの大気圏外を、三陸沖の太平洋方向に通過していった』とあります。
 100キロ以下の大気圏内ならば、騒ぐのも尤もだとしても、300キロと言えば人工衛星が飛んでいる高度です。日本の人工衛星だって、この程度の高度を飛行しています。たとえば、「すざく」は高度570kmを飛行しており、「あけぼの」の近地点は275kmです。日本が他国に無断でやっていることと同様なことを北朝鮮がしたにすぎないのに、この、日本のバカ騒ぎは、一体何なのだろう。 
 ところで、『300~400キロの大気圏外』とあります。これは、人工衛星の軌道であって、大陸間弾道ミサイルの軌道ではありません。読売新聞の記事が正しいならば、北朝鮮が打ち上げたのは、ミサイルではなくて、人工衛星であったことは、明白です。

2段目:
 河村建夫官房長官は正午の記者会見では『2段目は日本の東約1270キロの太平洋上に落下したと推測される』との発表がありましたが、その後のニュース報道からは、この話はなくなっています。事実はどうなのだろう、もし、誤報ならば、なぜ、このような誤報が生じたのだろう、と、疑問があるのですが、どうなのでしょう。

弾道ミサイル2009年04月06日

 今日のニュースによると、『日本の高須幸雄大使は会合後、北朝鮮の弾道ミサイル発射は明らかな決議違反であると主張した』http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20090406k0000e030023000c.html そうです。

『弾道ミサイル』とは何であるのか、防衛省(防衛庁)の説明がありました。
http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2003/2003/html/1563c100.html

『ミサイルは、ロケットエンジンやジェットエンジンを使って目標に向かって飛ぶ兵器であり、目標破壊のための弾頭、飛行制御のための誘導制御部、エンジンなどの推進部などから構成される。このうち弾道ミサイルは、主にロケットエンジンで推進し、発射後、上昇しながら速度を増しロケットが燃え尽きた後はそのまま慣性で飛翔するため、放物線を描いて目標地点に到達する。』

 この説明から分ることは、ミサイルとは『ロケットエンジンやジェットエンジンを使って目標に向かって飛ぶ兵器』なので、『ロケットやジェットエンジン』自体は、ミサイルでは有りません。
 『弾道ミサイル』は『発射後、上昇しながら速度を増しロケットが燃え尽きた後はそのまま慣性で飛翔する』『放物線を描いて目標地点に到達』との大きな特徴があります。

日本は、弾道ミサイルと主張するならば、北朝鮮が発射したものは、『発射後、上昇しながら速度を増しロケットが燃え尽きた後はそのまま慣性で飛翔する』『放物線を描いて目標地点に到達』の特徴があったことを、説明する必要があります。
 しかし、伝えられている新聞報道によれば、日本の説明は限りなく嘘・偽りに近いもののように感じられます。1段目のロケットで、300~400キロに達した後、水平方向に速度を増しているように思えるのですが、弾道ミサイルの説明では『上昇しながら速度を増し』となっているので、北朝鮮が打ち上げたのは、弾道ミサイルではない可能性が高いものです。

 『人工衛星の軌道』と『弾丸の軌道(弾道)』は異なります。弾道であると日本が主張するならば、観測結果を至急公表すべきです。

 日本は、国内向けには、ことばの言い換えで、国民をたぶらかすのかなー。三流政治屋の常套手段です。それで、増税・福祉切捨てで、軍事予算を増やすのだろうなー。三流国民の悲しい末路です。


嘘つきは泥棒の始まり:
 北朝鮮の飛翔体打ち上げに関連して、いろいろな報道があります。結局、飛翔体はどうなったのでしょう。北朝鮮は人工衛星になったと発表していますが、北米航空宇宙防衛司令部は、北朝鮮のミサイル発射について「ミサイルの1段目は日本海に落ち、残りの部分と搭載物は太平洋に落ちた」との声明を発表、だそうです。
 北朝鮮の発表が嘘であるとしても、米国の発表も怪しいものです。2段目以降は、太平洋のどこに落ちたのでしょう。もし、失敗したとしても「空中で燃え尽きる」「爆発して空中分解」の可能性が有ります。米国の発表は、そうではなくて、太平洋に落下と言っていますが、どこにどの程度の質量の物体が落下したのか、報道がありません。
 大陸間弾道ミサイルならば、大気圏再突入で、爆発や燃え尽きることが無いような、高度な技術が必要です。北朝鮮は、そのような技術を持っているのだろうか。

北方領土買っちゃえば2009年04月07日

TBSの朝ズバッで、『みのもんた』がロシア経済が疲弊しているため、「北方領土を買っちゃえば」と発言したそうです。

こういった冗談を言うことは時々あるので、いちいち、過剰反応する必要も無いでしょう。

実際には、ロシア経済はそんなに疲弊していないし、日本は北方領土から魚介類を買っています。サハリンからは、LNGを買うようになりました。そういうわけで、ロシアが北方領土を売るはずも無いのですが、ただし、日本人が土地を買って居住したいのならば、十分に可能と思われます。

弾道と人工衛星2009年04月07日

弾道:
 大砲を撃つと、大砲の弾は砲の中で力を受けて加速し、砲から出ると、重力で下に落ちる力を受け続けることになります。重力を一定とし、空気抵抗を無視すると、弾道は放物線になります。
 弾道ミサイルも、同様な原理です。ただし、打ち上げ後に、エンジンの燃焼で、飛翔方向に力を受け加速すること、重力は高空に行くに従って減少することが異なります。エンジンの燃焼が止まると、上への加速は無いので、重力の影響で、上昇速度は徐々に遅くなり、遂に下降に転じ、下降速度を加速しながら自由落下します。

人工衛星:
 弾道の原理では、人工衛星にならないので、人工衛星には大きな工夫が必要です。軌道が、ほぼ水平のときに、ブースターを燃焼させて、水平推力を与え、水平方向に加速する必要があります。このため、ロケットの姿勢制御と、燃焼のタイミングを取る技術が必要になります。

 以上のことから、上昇しているときにのみ加速しているのならば、弾道ミサイルの可能性が高く、水平推力を与えているならば、人工衛星の可能性が高いことが分ります。
 北朝鮮が、どちらを目指したのかは、軌道を見れば、分ることで、そのために、自衛隊は観測していたはずです。軌道の説明も無しに、日本は北朝鮮の行為を「ミサイル発射を強行」と断じていますが、このような主張には、大きなマヤカシが有ります。


弾道ミサイル:
 弾道ミサイルには、人工衛星に無い大きな特徴があります。人工衛星は、飛ばすことを目的としているのに対して、弾道ミサイルは落下することを目的にしています。落下しない弾道ミサイルは存在しません。
 高空から落下すると、空気との摩擦熱で、激しく温度上昇し、特別な工夫をしなければ、融けて、場合によっては、すべて燃え尽きます。弾道ミサイルや、地球に帰還する宇宙船の場合は、大気圏再突入の実験が欠かせません。

 私は、直接この問題を検討したことは無いのですが、以前、職場の同僚が、衛星再突入時燃焼解析をしていたことがあります。空気中の酸素って、酸素分子と酸素プラズマを考えれば良いのかと思っていたら、そうではなくて、もっといろいろな中間状態があるのだそうで、化学反応が複雑です。
 
 北朝鮮が、弾道ミサイル実験をしたというならば、必ずどこかで、大気圏再突入実験をしているはずで、この証拠も無いのに、北朝鮮の行為を「ミサイル発射を強行」と断じている日本の説明には、大きなマヤカシが有ります。

 国民に嘘をついて、軍拡・増税を目論んでいるのではないだろうか。

日本は観測結果により国際社会を説得すべき 北朝鮮ロケット問題2009年04月08日

 北朝鮮のロケット打ち上げに関連して、中国外務省・姜瑜副局長は会見で「人工衛星の発射と、ミサイル試射および核実験は、それぞれ性質が違う」と指摘したそうです。人工衛星とミサイル試射には、類似点も有れば、異なった点もあるし、同じ技術もあれば、異なった技術もあります。中国は、北朝鮮のロケットに対して、人工衛星ともミサイルとも即断していないようですが、日本は、証拠を示さずに、ミサイルであると強弁しています。言葉で言いくるめるのではなくて、高度観測技術を元に、科学的成果によって、国際社会を説得すべきです。

 『1985年危機説』を覚えていますか。1970年代後半から1980年代前半にかけて、盛んに言われた、軍拡主張です。1985年になると、米ソ軍事力が完全に逆転し、ソ連が稚内に上陸するのを手始めとして、第3次世界大戦が勃発する…そんなことが、まことしやかに言われたものです。
 ヘタクソなジョークのような気がしていましたが、軍事・防衛予算の獲得に、効果があったそうです。このような経緯を経て、軍事産業・自衛隊幹部は国民の税金をくすねとる手段を得たわけですが、ソ連崩壊に伴って、それが、難しくなり、自衛隊幹部の腐敗汚職は国民の批判を浴びることになりました。そして、汚職の中心であった、防衛施設庁は解体、防衛庁は防衛省に昇格したものの、腐敗・汚職をやりたい放題とは行かなくなり、防衛事務次官は逮捕されました。しかし、軍事産業・自衛隊幹部が、このまま手をこまねいているはずも無く、貪欲な彼等は、虎視眈々と、税金の私物化を狙っています。

 先日、北朝鮮がロケットを打ち上げ、日本の上空300キロ~400キロの宇宙空間を飛行しました。宇宙空間は、どの国の領空でもないので、日本の人工衛星も下の国に無断で飛行しています。北朝鮮のロケット打ち上げは形式的には国際法・国際慣習に従ったものですが、日本政府は、証拠も示さずに、国連決議違反のミサイルであると強弁しています。
 北朝鮮のロケット発射に対して、日本だけが、政府・マスコミを上げて、大騒ぎをしています。騒ぎに乗じて、軍事産業・自衛隊幹部が打つ、次なる一手はどのようなものでしょう。

 北朝鮮は、人工衛星打ち上げに成功したとしていますが、事実に反するようです。
 思い起こせば、日本が最初に人工衛星打ち上げに成功したのは、1970年の『おおすみ』で、十数時間に渡って、電波を送信しました。東京大学宇宙航空研究所の度重なる打ち上げ失敗を教訓として、ようやくたどり着いた成果でした。技術とは、元々、少しづつ積み上げる性質のものなので、失敗は当然に起こり得ることで、人工衛星が軌道にないからミサイルだったに違いないと考えるのは、あまりにも技術を知らない思考です。

北朝鮮ロケットの先端形状2009年04月08日

 北朝鮮は、5日に打ち上げたロケットの映像を公表しました。この映像により、ロケットの形がおおよそ分ります。ロケットの大きさと形状が分れば、大気に再突入するときの発熱や、ロケットの温度上昇が計算できるので、数値シミュレーションで、ミサイルとして落下させることが可能なのか、推定できます。

 軍事評論家・江畑謙介氏は「先頭に少しお盆のような丸い部分があり、円筒形の部分に続く。弾道ミサイルなら空気抵抗を減らすため円錐形の先頭形状にするのが通常。今回は人工衛星の打ち上げを試み、失敗したと考えたほうが自然かもしれない」と話した、そうです。(http://www.asahi.com/international/update/0408/TKY200904070359.html
 江畑氏は、詳細な計算をしたわけではなくて、直観で言っているのでしょう。このため、軍事専門家には異なった見解もあるとは思いますが、北朝鮮が打ち上げたロケットが、ミサイルであると判断する根拠は、今のところ、何もないようです。

 人工衛星打ち上げ能力は、ミサイル技術と関係有る部分もあります。技術とは、一般に、相互に関連しあっているので、ある技術の一部が、他に転用できることは、珍しくありません。特に、数学の能力は、広く、いろいろな技術に転用可能です。だからと言って、人工衛星打ち上げ技術で、大陸間弾道弾が完成する訳も無く、逆に、大陸間弾道弾が開発できれば、それで、人工衛星打ち上げは完璧と言うわけでもありません。技術は、それほど甘くはないです。

根室高校2009年04月09日

 北方領土問題は、国民的問題ではあるけれど、やはり、地元・根室の活性化は、北方領土問題の前進に重要なことです。根室から優秀な青年が輩出し、大いに活躍することを願います。

 根室高校のホームページを見ると、今年の国公立大学合格者は22人で、北大一人、東北大一人だそうです。昨年は、国公立大学合格者は2人で、北大0人、東北大0人。近年、北大・東北大合格者は久しくなかったはずなので、今年は快挙です。
 快挙の原因の一つに、学習塾の進出があるようです。そういうこともあって「自分が学習塾で生徒に数学指導するならば、どうするだろう」などと考えてみました。そこで、北大と東北大の今年と昨年の数学の入試問題(理系)を、再び解いてみました。

 北大の入試問題は、受験指導が難しい。教科書をしっかり勉強していればできるような基礎的問題が多いのに、1問、かなり難しい問題があります。昨年の数学(理系)問3(3)は難しい問題です。今年の問題も、問5の(3)(4)は、気が付けば簡単かも知れないけれど、なかなか気がつきにくい問題です。(1)だって、数3の勉強をしっかりやっておかないと、無理です。そういうわけで、北大理系を受けるためには、教科書中心の勉強をして、難しい問題をあきらめるか、問題集を相当こなして、全問に対処できるようにするのか、受験勉強の指導が難しい入試問題です。

 東北大学、数学(理系)は、今年・昨年とも、それほど難しい問題はありません。とは言っても、難関大学なので、教科書だけで手におえるような問題ではありません。それに、計算力が必要な問題が多く、特に、今年の問6などは、計算になれていて正確で要領よく処理しないと、正解は出ないでしょう。こういうわけで、東北大学数学(理系)を狙うためには、数学の勉強に時間をかけて、問題集を相当量こなして、数学に慣れる必要があります。生徒がついてゆけるかどうかは別として、受験指導としては、はっきりしています。

 なお、根室高校の北大合格者は文系で、東北大合格者は理系と思われます。違うかも知れない。

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