サクラソウ2009年05月01日

サクラソウ
ここ数日、さいたま市サクラソウ自生地の植物の写真を掲載しました。
サクラソウは、4月26日時点で、だいぶ散っていました。

写真は、そのときのサクラソウ。さらに、5日過ぎたので、サクラソウの季節は終わったと思います。

トレチャコフ美術館展2009年05月01日

トレチャコフ美術館展

 渋谷の東急で開かれている、トレチャコフ美術館展を見に行きました。
多くは、1800年代後半の絵画で、70点ほどが展示されています。平日だったせいか、すいていましたが、ガラガラと言うわけではなかった。

 帰り、久しぶりに、ロゴスキーで食事しました。

円周率の値 - ゆとり教育2009年05月02日

今日から、連休の人は多いと思います。公立の学校の土曜休みは、既に定着していますが、私立の中・高校では、土曜日を休みとしていない学校もたくさん有ります。

以前、『ゆとり教育』の掛け声により、義務教育の内容が大きく削減され、授業時間も短縮されました。ゆとり教育による学力低下の弊害が顕著なので、最近は、ゆとり教育路線は変更されていますが、公立学校の土曜休日は変更されていません。

ゆとり教育の時代には、特に理数教育がおろそかにされる傾向があったようです。小学校の数学では、円周率を「およそ3」と教えることが推し進められました。非常にまずいことに、正六角形の周長と円周が一致することになってしまい、正六角形の指導に、困難をきたしました。


2003年の東京大学理系数学入試問題には、次の出題がありました。ゆとり教育で、円周率の値を『およそ3』と教えていることに、数学者としての不満を表明したのでしょうか。

『円周率(π)の値は、3.05よりも大きいことを示せ。』


この問題は、正8角形を考えれば、出来ないことはないのですが、それよりも正十二角形を考えれば、計算が容易になります。

数式で表すと次のようになります。
 sinθ<θ(0<θ)に注意すれば、π>n×sin(π/n)となるので、n=8とすれば正8角形を考えたことに相当し(このときπ>3.06)、n=12とすれば正12角形を考えたことに相当します(このときπ>3.10)。

なお、sin(π/8)はcos(π/4)に半角の公式を使用すれば得られますが、2重根号が出て、計算が面倒になります。
sin(π/12)は次のようにすると簡単です。sin(π/12)=sin(π/4-π/6)=sin(π/4)cos(π/6)-cos(π/4)sin(π/6)。

以上。


東大の入試問題は、3.05よりも大きいことを示すものでしたが、正60角形を考え、少しがんばって計算すれば、3.14であることを示すこともそれほど困難ではありません。すなわち、π>60×sin(π/60)の右辺を計算します。sin(π/60)=sin(18-15°)を使うと楽でしょう。数学が好きな人は、以下の問題を解いてみてください。
問題

(1) 平面上において点Oを中心とする半径1の円を考える。この円の外部にある点Aからこの円に引いた2本の接線のなす角度がπ/6であるとき、OAの長さを求めよ。(2009年慶応大学理工部、問題文を一部改変)

(2) sin(18°) 、cos(18°)を求めよ(2009年慶応大学薬学部、問題文を一部改変)

(3) 円周率(π)の値は、小数点以下第3桁を四捨五入すると、3.14であることを示せ。(入試問題ではありません。こんなのでないでしょう。)


ところで、円周率(π)の値は、sinθのテーラー展開を使ったほうが、気が利いた解答になるかもしれません。
sinθ<θ-θ3/3!+θ5/5! に、θ=π/6を入れれば、π>3.14157が証明できます。
不等式は、両辺の差を取って、5階微分まで考えると簡単に証明できます。

5乗の計算が面倒ならば、θ-θ3/6≦sinθ≦θ-θ3/4√3(0≦θ≦π/6)は簡単に証明できるので、この式にθ=π/6を代入すると、3.12<π<3.144が導けます。

憲法記念日2009年05月03日

今日は憲法記念日なので、新聞紙上では、憲法9条改正に対する世論調査結果などが掲載されています。

『平和』が良いのに決まっているけれど、平和に対する感覚は国によって大きく異なるようです。日本は、開国以来、幾つかの戦争を体験しました。主なものを記すと、次のようになるでしょう。

 日清戦争:朝鮮侵略をめぐる清国との戦争で、朝鮮を戦場にした。
 日露戦争:満州・朝鮮侵略をめぐるロシアとの戦争で、満州・朝鮮を戦場にした。
 日独戦争:第一次世界大戦へ介入し、中国山東省を戦場にした。
 満州事変:中国東北部の強奪を狙った侵略戦争。戦場は中国東北部。
 日中戦争(支那事変):中国全土への侵略戦争。戦場は中国。
 太平洋戦争:日中戦争の延長であるが、戦線は、中国のみならず、東南アジア、太平洋に拡大した。戦争最末期のごく一時期は、沖縄戦や本土空襲が行われた。

 日本の戦争をどのように評価するかは、人により・視点により、さまざまでしょう。評価とは別に事実としては、日本の戦争は、他国の領土へ兵隊を派遣して、他国の領土を戦場にするものでした。このため、歴史を教訓とするならば、日本における『平和』とは、日本軍が他国の領土を戦場にしないことが、最も重要なポイントになります。

高崎ハリストス正教会2009年05月05日

高崎ハリストス正教会

高崎ハリストス正教会を見学しました。宗教施設を信者でもないのに、ズカズカ見学するのは、ちょっと心苦しいのですが。イコノスタシスには、『山下りん』の絵が数枚ありました。聖ニコライや聖セルギイの絵など、見事です。
 正教会は、もともと、高崎市柳川町にあったのですが、昭和38年、高崎市下小鳥町に移転し、現在に至っています。

トレチャコフ美術館展2009年05月06日

トレチャコフの像

5月1日のブログにも書きましたが、渋谷のBUNKAMURAでは6月7日まで、トレチャコフ美術館展が開かれています。トレチャコフ美術館はモスクワの中心部に近いところにあり、旧館と新館とは多少離れています。

写真は、旧館正面入り口に立つトレチャコフの像。

トレチャコフ美術館展 レーピン像2009年05月06日

レーピン

 5月1日のブログにも書きましたが、渋谷のBUNKAMURAでは6月7日まで、トレチャコフ美術館展が開かれています。クラムスコイの「忘れえぬ女」が人気作品のようですが、イリヤ・レーピンの風景画や肖像画も数点展示されていました。

写真は、トレチャコフ美術館の先にある公園に立っていた、レーピンの銅像。

終戦記念日2009年05月07日

サンクトペテルブルグ
 
(掲示板に書いた記事の転載です)

5月7日は第二次世界大戦欧州戦線終結の日。ロシアでは戦勝記念日は5月9日になっています。

戦争と平和に対する考え方は、その国民の歴史によって変わります。日本の場合は、他国を『侵略』『植民地化』『進出』『天に変わりて不義を撃つ』など、人によりいろいろな言い方をするけれど、要するに、日本の戦争は、他国の領土へ兵隊を派遣して、他国の領土を戦場にするものでした。このため、歴史を教訓とするならば、日本における『平和』とは、日本軍が他国の領土を戦場にしないことが、最も重要なポイントになります。

これに対して、ロシアの場合は、2度の大戦ともロシアが戦場になったので、平和主義の意味合いが日本とは大きく異なります。

写真は、サンクトペテルブルグの勝利広場となりの公園にあったもので、トーチカのあとだと思います。このあたりがナチスとの前線になったそうです。1941-1945はナチスとの戦争の時期で、長い間、レニングラードは死の封鎖を余儀なくされ、多くの民間人の命が犠牲になりました。

戦勝記念日2009年05月09日

5月9日は、大祖国戦争勝利記念日です。
写真は、対ドイツ戦に参加した人に送られたメダル。

リボンのデザインは、帝政ロシア時代のセントゲオルギー十字勲章そっくりです。今でも、このメダルをつけた人が、デモ行進するのかな。

ケシ2009年05月11日

ケシ

東京都薬用植物園ではケシの花が見ごろです。
ケシは阿片の原料なので一般に栽培は禁止されているので、この植物園でも、柵で区切られた区域で栽培されています。
せっかくの美しい花なのに、鑑賞は柵越しです。

上の写真はクリックすると拡大します。下の写真は拡大しません。

  

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