PMR ― 2009年06月22日
新聞によると、モルドバ議会は結局大統領を選出することが出来ず、解散になるそうです。
今年の4月、議会選挙では、共産党が大勝して、定数101人中、60議席を獲得しました。この選挙結果に一部暴徒化して騒乱が有ったのですが。
モルドバ議会は大統領を選出する必要があり、そのためには61票が必要なのだとか。勝利した共産党は1議席不足で、結局大統領を選出できず、そのまま解散になるのだそうです。
モルドバは、元々、紛争地域を抱えています。それが、PMR。
PMR(Transnistria、沿ドニエストル共和国)とは、旧ソ連邦のモルダビア共和国が連邦離脱したときに、工業化が進んでいたドニエストル川東の地域が、遅れたモルダビアになることを嫌って、独立宣言して出来た共和国です。おそらく、どこの国も承認していないと思います。(モルダビアはモルドバに改名しています。)
写真は、PMRのBenderyの市内郵便物。Benderyはドニエストル川の西にあるのだけれど、PMRの一部です。この郵便物にはPMR独自の切手が使用され、消印もキリル表記です。BenderyはPMR側の呼び名で、Tighinaがモルドバ側の呼び名かもしれない。