ウイグル料理食べながら、ウイグル暴動の引き金を考えました。2009年07月13日

埼玉大学のそばにあるウイグル料理屋で食事しました。写真はシシカバブ。1本180円です。
 この店、11時開店だと思っていたら(以前はそうでした)12時開店に変わっていた。開店直後に入ったら、これからご飯を炊くので、ご飯物は1時間ほど待って欲しいとのこと。やる気有るのかなー。

 今回、中国・新疆ウイグル自治区で民衆暴動が起こりました。これまでの暴動は、少数民族が一方的に漢民族を襲うものだったのに対して、今回は漢人も棍棒・鉄パイプなどで武装しているそうです。

 騒乱の引き金は、香港の資本主義・漢民族の文化・ウイグル族の労働観念、この3つの衝突があるのではないだろうか、そんな気がします。

 報道で伝えられているきっかけは、次のようになると思います。
 広東に、香港資本の玩具工場があって、そこには多くの漢人と若干のウイグル人労働者がいた。玩具工場は労働意欲の高い漢人と、生産力の低いウイグルが、共同で作業に当たっていたが、宿舎は、別々だった。労働生産性は違うけれど、賃金の格差はなかった。玩具工場は輸出不振で、一部従業員を解雇する必要が生じたものの、政府の少数民族優遇策のため、無能なウイグルを解雇できずに、代わりに、漢人の中の一番無能な何人かを解雇した。解雇に怒った漢人は、インターネットに「ウイグル人が漢人女性従業員を強姦した」とのデマ情報を書き込んだ。日ごろからウイグルを恐れていた漢人は、書き込みを事実と思い込み、ウイグルと漢人が衝突した。
 この衝突をきっかけに、ウイグルは大規模違法デモを仕掛けた。警察が違法デモの中止を命令すると、ウイグルたちは、商店を襲撃・略奪・暴徒化した。 
 ただし、ウイグル暴動は収束したようです

イスラム:
 日本には、イスラム教少数民族は無いけれど。もし仮に、職場にイスラム教徒がいて、彼の信仰を尊重する義務が有ったらと思うと、やる気の無いイスラム教徒はお断りです。ラマダンしたり、礼拝したり、そういうことは、個人の宗教の問題だけれど。勤務時間外は仕事しません・勤務時間内も宗教儀式のため仕事しません、では、職場が成立しない。 

民族問題:
 民族問題の解決方法は、極端に言えば、2つあります。1つは、民族重視政策。もう一つは、民族無視政策。
 民族重視政策では、特定の地域を民族自治区として、外交・防衛以外の広範な自治を認める代わりに、域内外との移動に制限をかける。能力・意欲・道徳が低い民族の場合、自治区の発展が遅れるため、一定の援助が必要になるけれど、そうすると、ますます、遅れた地域になってしまう。一部能力のある人も、裕福になることが出来ないので、不満が鬱積します。
 民族無視政策は、民族の垣根を取り除いて、国民として平等として扱うものです。国民たる要件は法律で形式に定める。最近は、ほとんどの国で、国内で生まれたことを国民の要件に定めています。教育・職業等一切の場面で、国民は原則として平等です。能力・意欲・道徳が総じて低い民族の場合、能力のある一部の人だけが裕福になって、多くの人は、極貧にあえぐことになり、不満が鬱積します。
 今回のウイグル暴動では、香港資本主義を批判する論調は全く有りません。資本主義は民族無視政策なので、今回の一連の報道を見る限りでは、中国は民族無視政策に大きく舵を切っている事がうかがえます。ただし、報道を見る限り、暴動鎮圧が手ぬるい、北京は、何を、もたついたのだろう。

デモの自由:
 在日ウイグル団体が、中国にはデモの自由も無いようなことを言っていました。彼らは、よほど知識が無いのだろうかと驚いたのですが、単にウソツキのようです。
 昨日、ウイグル団体が、在日中国大使館に抗議して、デモを行ったとのニュースがありました。彼らが、日本にはデモの自由があると勘違いして、無届デモをしたら、逮捕・強制送還になるところです。幸い、そのようなことは無かったから、在日ウイグル団体も、日本でデモをする場合は、中国同様、公安当局の許可が必要であることを知っているようです。

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