トムラウシ遭難考-実況見分 ― 2009年09月11日
7月16日、北海道大雪山系トムラウシ山で、中高年ツアー登山パーティーの大量遭難があった。
9月14日、北海道警察はガイド1名(多田ガイドと思われる)立ち合いのもと、実況見分を行った。場所は、最初に女性が一人倒れた北沼付近から、南沼付近までとのことである。警察は起訴するのだろうか。
事故発生当初の朝日新聞の記事では、『パーティーのツアー客5人が悪天候や疲労で歩行困難となった山頂付近では同行したガイドらの携帯電話が通じる状態だったにもかかわらず、救助要請がないままツアーが続行されていたことが北海道警への取材でわかった(2009年7月19日)』と、即座に救助要請しなかったことを批判する論調があった。
この点、裁判になったら、どのように判断されるのだろうか。もし「パーティーのメンバーに何らかの体調不良が現われら、即座に、救助要請すべきである」との判決が確定したら、安易に救助要請する義務が生じることになり、救助する側は完全にパンクするだろう。こうなれば、中高年不良登山者の規制に行政も本腰を入れるようになるだろうと期待しているのであるが、このような判決にはならないだろう。
北アルプスで見かける中高年のツアー登山って、危なっかしい登山者がいて嫌いです。パーティーは弱いメンバーに合わせて歩いているつもりなのだろうけれど、それでも、体力が無い人は登りで遅れがちになり、遅れを取り戻そうと、下りで早足になることがあります。下りは、ゆっくり目にしないと危ないですよ。特に、膝の筋肉が弱い人は、下りで急ぐと、転倒の危険もあるし、落石を起こす恐れも有って、自分だけではなく、周りの登山者にも危険です。中高年ツアー登山者って、周りの登山者に気配りしない人が多いです。
話が、ずれてしまったので、トムラウシ遭難に話を戻します。
死亡した7人の登山客は、男性人1人・女性6人に対して、生還した登山客は、男性4人・女性4人です。女性の死亡率が圧倒的に高い。女性の死亡率は60%と、驚くべき高率です。男女の死亡率の違いは、なぜだろう。男女の死亡率の違いに、今回の遭難原因の本質が隠されているのではないだろうか、そんな気がします。
(この記事は、9月14日、修正しました。)
9月14日、北海道警察はガイド1名(多田ガイドと思われる)立ち合いのもと、実況見分を行った。場所は、最初に女性が一人倒れた北沼付近から、南沼付近までとのことである。警察は起訴するのだろうか。
事故発生当初の朝日新聞の記事では、『パーティーのツアー客5人が悪天候や疲労で歩行困難となった山頂付近では同行したガイドらの携帯電話が通じる状態だったにもかかわらず、救助要請がないままツアーが続行されていたことが北海道警への取材でわかった(2009年7月19日)』と、即座に救助要請しなかったことを批判する論調があった。
この点、裁判になったら、どのように判断されるのだろうか。もし「パーティーのメンバーに何らかの体調不良が現われら、即座に、救助要請すべきである」との判決が確定したら、安易に救助要請する義務が生じることになり、救助する側は完全にパンクするだろう。こうなれば、中高年不良登山者の規制に行政も本腰を入れるようになるだろうと期待しているのであるが、このような判決にはならないだろう。
北アルプスで見かける中高年のツアー登山って、危なっかしい登山者がいて嫌いです。パーティーは弱いメンバーに合わせて歩いているつもりなのだろうけれど、それでも、体力が無い人は登りで遅れがちになり、遅れを取り戻そうと、下りで早足になることがあります。下りは、ゆっくり目にしないと危ないですよ。特に、膝の筋肉が弱い人は、下りで急ぐと、転倒の危険もあるし、落石を起こす恐れも有って、自分だけではなく、周りの登山者にも危険です。中高年ツアー登山者って、周りの登山者に気配りしない人が多いです。
話が、ずれてしまったので、トムラウシ遭難に話を戻します。
死亡した7人の登山客は、男性人1人・女性6人に対して、生還した登山客は、男性4人・女性4人です。女性の死亡率が圧倒的に高い。女性の死亡率は60%と、驚くべき高率です。男女の死亡率の違いは、なぜだろう。男女の死亡率の違いに、今回の遭難原因の本質が隠されているのではないだろうか、そんな気がします。
(この記事は、9月14日、修正しました。)