トムラウシ遭難考-資本主義と共産主義2009年09月14日

 7月16日、北海道大雪山系トムラウシ山で、中高年ツアー登山パーティーの大量遭難があった。

 共産党系の登山団体・日本勤労者山岳連盟(労山)に加盟する伊豆ハイキングクラブの6人パーティーは、遭難したツアー登山グループと前後して同コースを縦走していた。9月14日の赤旗に関連する記事がある。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-09-14/2009091410_01_1.html
 
 無事下山した伊豆ハイキングクラブは、ヒサゴ沼避難小屋を、悪天候の中、出発したが、この理由として、ツアー登山のガイドがしっかりしているように見えたことと、自分たちだけ取り残される不安を挙げ、リーダーは難しい判断を迫られたと語ったそうである。
 伊豆ハイキングクラブのメンバーも途中で1名が低体温症で行動不能になったが、仲間の介抱で自力下山を果たしている。
 メンバーの誰かが低体温症になったとき、お湯を飲ませたり、温かい衣類を着せるなどが必要であるが、これらの作業を一人ですることは、難しい。数名の協力が無いと、無理だろう。伊豆ハイキングクラブの場合は、メンバー全員が協力したからこそ、全員が生還できたのだろうが、もし、メンバーの協力がなかったら、複数の死亡者が出ていたかもしれない。この場合、リーダーが責任を追及されるのだろうか?

 風が強いとき、お湯を沸かすのって大変です。ガスコンロに火をつけたとしても、周りをつきっきりでガードしないと、風で熱が飛ばされて、なかなかお湯が沸きません。

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