成東・東金食虫植物群落 ― 2010年05月04日
今は、イシモチソウが見ごろです。 イシモチソウは高さ数センチの小さい草ですが、この時期は他の植物がそれほど繁茂していないので、比較的容易に見つけることが出来ます。
イシモチソウの全体の姿は、こんな感じ。(写真をクリックすると拡大します。)
葉についたネバネバで捕虫します。
モウセンゴケもあります。葉についたネバネバで捕虫するのは、イシモチソウとおなじ。
モウセンゴケは赤っぽいので、目が慣れると、見つけるのは比較的容易です。花は咲いていませんでした。
このほか、ここには、ナガハノイシモチソウやミミカキグサなどもあるはずですが、季節が違うので、今回は見られませんでした。もっと、夏にならないと生えてこない。
食虫植物のほか、ミツバツチグリ・ウマノアシガタ・ハルリンドウ・ノアザミなどが咲いていました。
上の写真は、ハルリンドウ。
成東・東金食虫植物群落は、こんな感じの場所です。
ホームページ更新 ― 2010年05月05日
現代史の最後のコーナーは「忘却としての戦後」です。歴博の使命そのもののような捕らえ方に考えさせられます。
そういうことで、「日本の学校地図教科書にみる北方領土」に、『昭和39年発行 日本書院 最新高等地図』を記載しました。もう少し増やしたいと思っています。
http://www.ne.jp/asahi/cccp/camera/HoppouRyoudo/MAP_Kyoukasho/Kyoukasho.htm
普天間 ― 2010年05月05日
鳩山案はすばらしい:
自民党が10数年かけて作った案は「普天間移設後も100%沖縄に駐留させる」というものでした。鳩山案は一部を日本に移設して、一部を沖縄に残すものです。鳩山が説明していた「100%沖縄県外」に比べれば、だいぶ後退しています。
近所の子はすばらしい:
話は変わって、近所のお子さんが今年、国立大学に進学しました。高校3年生になったときの偏差値は中央大学程度がやっとの成績だったのに、突如本人が「自分は早稲田に行く」と言い出して、努力した結果、早稲田はダメだったけれど、中央大学よりもずっと難しい国立大学に見事合格しました。
早稲田に行くと言い出したとき、お母様が「何でそんな高望みするの」と聞いたら、「上を目差さないと下にも入れない」との答えだったそうです。
鳩山案を支持する:
鳩山の普天間移設案は「100%沖縄県外」に比べれば、だいぶ後退していますが、理想を語った結果、少しだけ理想に近づいたのだから、大いに賞賛に値します。
批判するのは簡単です。でもね、近所のお子さんだって、うんとがんばった結果、早稲田には合格しなかったけれど。ソウ簡単に合格できる大学ではないのです。入試問題の数学を解くと、難しいですよ。簡単には合格点取れないですよ。
鳩山案は支持できない:
普天間の部隊は海兵隊なので、防衛ではなくて攻撃を目的としています。日本の防衛に必要なのか、これまで自民党政権は国民に説明してきませんでしたが、鳩山政権も同様です。
徳之島移設に米国は反対しているそうです。沖縄返還のとき、日本政府は沖縄に対して本土並みを約束しました。しかし、自民党政府はこれまで一貫して約束を無視してきた。アメリカの命令に従うためにはどうするべきかとの観点に立つと、沖縄を踏みにじる以外にありえないのです。沖縄との約束を守るためにはどうするべきかとの視点に転換すべきです。
霊能力者 ― 2010年05月09日
祝-幸福実現党 ― 2010年05月11日
平成19年の参議院選で民主党から立候補・当選し、その後、 改革クラブを結成に参加し、自民党と統一会派を結成していた、大江康弘参議院議員は、幸福実現党に入党入党する考えを明らかにしました。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100511-OYT1T00978.htm
正式に入党すると、幸福実現党にとっては初の国会議員となります。
写真は、川口市の幸福の科学に止まっていた、幸福実現党の宣伝カー。
上海万博PRソングは岡本真夜の曲の盗作と言えるか? ― 2010年05月14日
これら3つの曲を聴き比べると、歌手の力量以外に、曲自体の作曲法にも違いがあるようで、岡本の曲は、ちょっと違う曲のように感じます。
私は、小学校の授業で習った以外、音楽には縁がないので、よく分からないのですが、小学生レベルの知識で考えました。知識がないので、間違っているかもしれません。(義務教育だから中学校も通っているのですが、音楽の時間はさぼっていた。)
平行4度:
(小学校音楽の復習)
小学校で、カエルの歌を習いました。「カエルの歌が聞こえてくるよカッカッカッカッ・・・」。初めの部分は、ドレミファミレド、次に2音上げて、ミファソラソファミとしています。このように、平行に2音上下すると、聞くものに安心感を与えます。
(万博の歌について)
ジャクソンのI'll Be Thereの出だしは、次のようになっています(音程・テンポが違っているかもしれない)
「ミーファミーファソーレレーー ドーレドーレーミーシシーー」
テーマを提示した後に、平行に2音下げて、同じテーマを繰り返しています。万博の歌も同じです。
これに対して、岡本の歌は、
「ミーファミーファソーレレーー ミーファミーファソーレレーー」
と、ジャクソンと同じメロディーなのに、音程を平行移動しないで、同じ音程で繰り返します。
このため、ジャクソンや万博の歌が安心感があるのに対して、岡本の歌は、嫌味な感じがします。それで、私には、万博の歌は岡本の歌とは異なり、ジャクソンの歌に似ている印象があります。岡本の歌はジャクソンの歌を改変しているのに、万博の歌は、ジャクソンの歌に戻しています。
以上、最初のフレーズだけ考えてみました。音楽は苦手なので、これ以上のことは、私には、わかりません。
岡本の曲は嫌いです。ミーファミーファソーレレーーの次は、ジャクソンのようにドーレドーレーと来るか、ソーラソーラーとあげるか、そうでなくて、岡本のように同じ音程にしたいならば、ミーファミーファを繰り返した後、ソーレレーーを上げるか下げるかし、さらに、そのあと、ドーレドーレーか、ソーラソーラーと続けてほしい。
ドボルザークの第2楽章は、「遠き山に日は落ちて」と歌った後、同じ音程で「星は空を」と歌い、そのあと「散りばめん」と語尾を下げ、さらに、2音上げて、「今日の業をなし終えて」とします。コンな感じが自分の頭にあるメロディーの基本なので、岡本の曲では私の脳は拒絶反応を起こします。
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音楽の著作権:
楽曲には著作権があります。音楽著作権に対して、『4小節以下ならOK』などと、無責任なデタラメをいう人もいますが、そんなことはありません。1小節でも著作権違反になりえます。日本音楽著作権協会では、楽曲を断片使用する場合は使用料を減額することがありますが、盗作は違法です。
また、「音楽は構成こそが重要だ」との主張もあるようですが、構成自体は著作権の対象になりません。構成に基づいて作られた、表現された楽曲は著作権の対象です。
複数の楽曲から一部を抜き出してつなぎ部分を作成して別の楽曲を作った場合、作成したつなぎ部分に著作権があるのは良いとしても、つなぎ方や、抜き出し方に対して著作権をどこまで主張できるのかどうか、裁判になってみないと分かりません。
「自分は、この曲とこの曲をパクッてつなぎ合わせて作曲したのに、パクッた曲やパクリ方を真似しているのは、自分の著作権を侵害している」こういう主張は、裁判でどの程度認められるのだろう。
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真似することは、創造的行為なのだろうか。
複数の名画の写真を撮って、切り貼りして、別の絵画を作ったら、創造的芸術なのだろうか。切り貼りの間に自分で絵を描いたら、その部分は作者の著作物だろう。真似した元の絵は、真似した人の著作ではないけれど、『どの絵画を真似するか』ということは、独自の創造的芸術活動なのだろうか。
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以下、盗作疑惑関連報道についてまとめます。
上海万博の歌が岡本の盗作であるとの報道が流れたことがあります。この件について、岡本側が楽曲の使用許諾を出した時点でウヤムヤ解決が図られたのだろうと思っていたのですが、どうもそうではないようで、4月22日に、作曲者が盗作疑惑を否定、その後、岡本の所属レコード会社が作曲者を批判するなど騒動が起こりました。
http://www.asahi.com/international/update/0423/TKY201004220619.html
5月8日、岡本、本人のコメントがありました。「今回の件は事務所にすべて任せています」だそうです。
http://www.asahi.com/showbiz/nikkan/NIK201005090046.html
ナタリーによると、『楽曲の使用許諾を出し、双方合意に達したものの、「そのままの君でいて」が実際に公式テーマソングに起用されるかどうかは未だ微妙な状況』だそうです。また、岡本側事務所は、「4月19日に、上海万国博覧会事務局より楽曲の使用許諾申請書を頂き、弊社は該当楽曲を上海万国博覧会事務局に対して使用の許諾をさせて頂きました、現時点では進展がありません」とのコメントを発表したそうです。
http://natalie.mu/music/news/31577
報道当初から分からないのですが、4月19日のasahi.comでは、「(岡本側は)使用申請を上海万博実行委員会から受けたと発表した、使用を認めると返事をしたという、具体的な使い方は実行委員会と今後協議する 」と報道されました。
http://www.asahi.com/international/update/0419/TKY201004190497.html
ところが、その後、急に、「岡本の所属事務所は19日、中国上海市の万博事務局から同曲をPRソングとして使用したいとの申請があったと発表した(スポニチ)」のように、PRソングとして使用することが合意されていると岡本側が発表したかのような報道になりました。http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2010/04/20/03.html
岡本事務所が説明している「弊社は該当楽曲を上海万国博覧会事務局に対して使用の許諾をさせて頂きました、現時点では進展がありません」との内容が事実ならば、楽曲は単なる使用の許諾であって、「PRソングとして使用」は誤報(あるいは虚報)です。
報道機関の名誉のために追記すると、報道機関が「PRソングとして使用」と報じたのには理由があります。
4月19日のナタリーによると、同日、岡本本人、所属事務所はそれぞれ以下のコメントを出しています。
http://natalie.mu/music/news/30776
所属事務所 有限会社noi コメント
このたび、上海万博実行委員会から、「そのままの君でいて」の楽曲使用申請のお話をいただきました。喜んでお受けする旨を、上海万博実行委員会にご報告いたしました。
岡本真夜 コメント
このたび上海万博実行員会さんより「上海万国博覧会公式PRソング」に「そのままの君でいて」の楽曲使用の依頼をいただきました。
このように、契約当事者である有限会社noiのコメントでは「楽曲使用申請のお話」なのに、岡本本人のコメントは「上海万国博覧会公式PRソング」としています。
また、岡本事務所と上海万博実行委との間で、楽曲使用の合意がなった後の4月23日、趙蕾氏は以下のように説明しています。「(盗作疑惑について)専門家や法律家によって判断されるので、これから時間がかかると思います」。
http://news24.jp/entertainment/news/1611574.html
日本政府は5月11日、「中国政府から日本政府に対し、謝罪は行われていない」との答弁書を決定しました。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010051100384
これについては、1,2週間後に、衆議院のページに掲載されます。以下の、第174回の424です。
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_shitsumon.htm
この問題に対していろいろな見解があるけれど、岡本側が楽曲の使用許諾を出したときの、契約の詳細を岡本側・上海万博側、どちらも明らかにしていないので、どうもよくわかりません。上海万博側は岡本側に金を払ったのだろうか。単に「使わせてね」「はい、いいよ」って、それだけだったのかなー。まさか!
4月22日に、作曲者が盗作疑惑を否定、その後、岡本の所属レコード会社が作曲者を批判するなど騒動が起こりましたが、作曲者は岡本・上海万博の契約の詳細を知らないのだから、誤解している可能性があります。ところが、岡本側は契約内容を知っているのだから、作曲者を批判するならば、契約に基づく根拠を明らかにできるはずです。それをしないところから判断すると、、、??。万博主催者はダンマリです。
岡本氏側は、どこが自分の著作で、そのうちのどこが盗作されたと主張しているのだろうか。報道された記事を読むと、特に、具体的なことは、何も主張していないようです。主張がなければ、岡本の著作のうちの、どこが盗作されたのか、さっぱりわからない。
アヘンと大麻 ― 2010年05月16日
東京都薬用植物園 ― 2010年05月17日
731部隊、人体実験の遺跡、世界遺産に申請 ― 2010年05月18日
ここは、日本軍の731部隊(石井部隊)が抗日地下情報員や中国人捕虜を使って、人体実験をして、細菌兵器の開発研究をしたところです。
731部隊は正式には日本軍の関東軍防疫給水部のことです。人体実験を行ったとする証言はいろいろありますが、関東軍防疫給水部等が実際に細菌戦を行ったことを示す資料は、現時点まで確認されていない、とのことです。(衆議院質問主意書、第157国会No24「七三一部隊等の旧帝国陸軍防疫給水部に関する質問主意書」の答弁書)
北方領土ビザなし交流 ― 2010年05月19日
チャーター船「ロサ・ルゴサ号」の船長は、国後島に到着したとき、「ロシア連邦の海港への入港に関する船長の申請書」をロシアに提出しました。日本の外務省ロシア課は、提出は不適切だったとの認識を示しました。 (北海道新聞 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/international/231949.html )
ロシア側が求めていた入港税は、四島側の交流窓口・クリール日本センター(国後島)が、入港税として約3万円相当をロシア運輸省の出先機関に支払いました。日本は、交流のための経費をクリール日本センターに支払い、ここが、入港税をロシア政府に支払うことで、折り合いがついたようです。日本が、クリール日本センターに支払う経費の明細はウヤムヤ、日本国民の税金で、円満解決したようです。
今回のビザなし交流に関連して、Voice of Russiaに、ちょっとシニカルな記事があります。
引用元: VOR ロシアの声.
ロシアと日本のビザなし交流
14.05.2010, 18:03![]()
ロシアと日本はビザなし交流の対話を続けている。
日本国民と南クリル諸島(北方四島)の島民による交流プログラムの枠内で14日、今年最初の訪問団が、国後島、ユジノクリリスク港に到着した。日本代表団は、島民の家庭を訪問し、国後の名所を訪れ、国後島で暮らしていた先祖の墓を訪れる。
島民は、これまでにも、同様の代表団を受け入れてきた。このプログラムが、互いの見解に耳を傾け、理解する用意のある人々たちの交流である事は疑いようのないことだ。しかし、問題は、日本の議会がこの友好的な雰囲気を理解しているかということだ。
1992年に始まったビザなし交流事業は、両国の善良な意志の表れだ。ロシアと日本はこれまであらゆる分野において、価値ある協力関係を構築するための現実的な基盤づくりに成功したように思われた。
極東研究所・日本研究センターのワレリー・キスタノフ所長は次のように語る-
「ビザなし交流は、善良な意思の表れ。露日平和条約の締結に関し、急がず、明瞭な対話を行う為に必要な相互関係の模索を拡大させるものだ。依然として、この問題解決に関する両国の立場は一致していない。しかし、ソ連時代、政府はさらに厳しい立場をとっており、ソ連には南クリル諸島問題は存在しないことになっていた。新生ロシアが誕生してから、その外交政策も変化し、こうした複雑な問題への新たなアプローチが生まれた。この対話において、ロシアは、自発的に日本側へ一定の譲歩を与える方向に進んでいる」
しかし、こうした対話が成功するという期待はことごとく裏切られている。しかも、皮肉にも、ロシア側が善意を発揮したときに限って、よからぬ事件が起こるのである。
今年度のビザなし交流のスタートを前にした5月13日、日本では領土問題の早期解決を目指す民主党有志議員による「北方領土問題解決推進議員連盟」が設立された。これは領土問題に関する国民への啓蒙活動を行ない、ロシア政府や議会に対する働きかけを強める事を目的としたものだ。加えて、この「議員連盟」設立の趣意書には、南クリル諸島が、「不法に占拠」された日本固有の土地であるという表現が繰り返されている。そして、日本政府は南クリル諸島への日本人の旅行を、墓参や島民との交流を目的としたビザなし交流の形でしか認めていない。 一方こうした中、日本外務省は13日、北海道政記者クラブに対し、北方領土への交流事業に同行する際に、四島での動画の撮影や、四島側への単独インタビューといった独自取材を控えるよう要請した。
極東研究所・日本研究センターのワレリー・キスタノフ所長は次のように語る-
「日本はこの領土を自国のものととらえており、しかも日本のジャーナリストたちは四島で自由に活動することが許されているのに、これを禁じるというのは何か筋が通っていないように感じる。一方で、日本政府がとっている四島返還に向けた路線ははっきりしたものだ。どこにも明記はされていないものの、南クリル諸島では日本企業の活動が禁じられている。そして今度はジャーナリストに対し、自らの職業の活動を行なうのを禁じた」
相手を非難することなく、対話を行う。日本人がこのことをようやく学んだ時、ロシア人にまだ、ビザなし交流について日本と対話を継続していく意思が残っているのか。それが問題だ。