南韓国を単純に信用してよいのでしょうか?2010年06月16日

北朝鮮がW杯をテレビ放送したことにたいして、南韓国のメディアは、言いがかりを付けてました。

時事通信によると、米国務次官補クローリーは、南韓国の報道を真に受けて、北朝鮮を「テレビ信号を盗用しようとしている」と批判しました。しかし、アジア太平洋放送連合によると、北朝鮮はFIFAの合意に基づいて放送したものです。
北朝鮮は「犯罪国家」=W杯の無断放映疑惑で米
 【ワシントン時事】クローリー米国務次官補(広報担当)は15日の記者会見で、北朝鮮の朝鮮中央テレビがサッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の試合を無断放映した疑いが報じられたことに関連し、北朝鮮を「犯罪国家」と非難した。
 同次官補は無断放映の報道について、「これこそが北朝鮮の特徴だ」と断言。「周辺国と正常な関係を築いて、合法的な取引を始めることもできるのに、ワールドカップのテレビ信号を盗用しようとしている」と述べた。
 北朝鮮で放映されたのは、11日の南アフリカ対メキシコ戦。朝鮮半島での放映権を持つ韓国SBSテレビは、許可なく放映したと主張した。

 しかし、AFP通信によると、アジア太平洋放送連合(本部クアラルンプール)は、北朝鮮が同連合と国際サッカー連盟(FIFA)の合意に基づき映像を流しているとして、疑惑を否定した。(2010/06/16-08:55 時事.com)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010061600142
 南韓国はそんなに信用が置ける国ではないのだから、米国も南韓国の言い分はとりあえず疑ってかかる必要があるのに。
 「北朝鮮が言っているからきっと真実に違いない」と頭から信用する人はいないでしょう。南韓国は北朝鮮と同じ民族で、65年前までは同じような歴史を持った国で、両国は一応戦争状態にある国同士です。南韓国の言い分も、頭から信用に値するものではないでしょう。


 ところで、米国務次官補クローリーは、南韓国艦沈没事件で、北朝鮮の主張に対して「徹底的な調査を行い、北朝鮮に責任があることを疑いの余地なく証明した」と反論、「何事もなかったかのようにはしない」と述べ、国際社会が協調して強い対応を取るべきだと訴えたそうです。(http://www.asahi.com/international/update/0616/TKY201006160140.html)

   事実関係をまじめに調べもしないで、軽率に南韓国の報道を鵜呑みにして、北朝鮮を「テレビ信号を盗用しようとしている」と非難し、イイカゲンぶりを世界にさらしたクローリーの主張は、どれほど信じられるものなのでしょう。

誤解なきように追記します。
 南韓国の説明は、そのまま信じて良いものか、理解に苦しむものがあります。「南韓国が言っているから真実なのだろう」と軽率に判断できるものではありません。もちろん、北朝鮮の主張は、かなり怪しいので、そのまま信じる人はあまりいないでしょう。
 南が悪いからと言って北が正義というものではなく、逆に、北が悪いからと言って南が正義になるわけでもありません。南韓国と北朝鮮は同じ民族で、形式的にはお互いに戦争中なので、同じように疑ってかからないといけない。

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