南韓国軍艦沈没事件-両国の言い分を検証すべきです2010年06月17日

 南韓国の軍艦が沈没した事件で、南韓国政府は北朝鮮の魚雷攻撃が原因であると主張しています。北朝鮮は事実無根と反論していますが、どちらの説明も怪しい。

 こうした中、ロシアは専門家を南韓国に派遣して、証拠を検証しています。Voice of Russiaによると、あと2~3週間で結論が出るようです。どちらの言い分を支持するにせよ、証拠を検証すべきで、日本のように南韓国の言い分を頭から信用する態度は良くない。

 南韓国の一番良くないところは、自信があるならば証拠を北朝鮮に突き付ければよいのに、北朝鮮の調査団の受け入れを拒絶しています。また、魚雷の一部にあるハングルで書かれた文字は爆発で蒸発するはずと、北朝鮮は主張しています。こんなの、インクの成分を分析すれば、魚雷の爆発で蒸発するか残るのかわかるはずなのに、南韓国はいまだにインクの成分分析をしていないようです。
 また、南韓国の民間団体の中にも、南韓国政府の言い分に疑問の声があります。
 南韓国政府は十分な証拠を持っていないのか、それとも隠しているのか、分からないけれど、いずれにしても、南韓国政府の言い分だけを信じるのは誤った態度です。

 ところで、Voice of Russiaによると、ロシアのイワノフ副首相(軍産複合体担当)は15日、南韓国軍艦の沈没に関して、「まずは国連支援の下で黄海上に境界線を引くこと、そうすれば再発防止を促すような責任分担の枠組みを始動できる」と述べ、原因となる国境線の未確定から解決すべきとの認識を示したそうです。
 今回問題となっている海域は、南韓国と北朝鮮の主張が異なり、国境未確定海域なので、今後も何らかの軍事衝突の可能性があります。国境を画定する必要があります。でも、南韓国は受け入れないだろうなー。

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