トムラウシ山遭難考―実況見分2010年07月27日

 昨年7月に大雪山系トムラウシ山で中高年ツアー登山パーティーの大量遭難事故がありました。本日、生還登山客を含めた、実況見分が行われました。ツアー会社の刑事責任を明らかにして有罪に持ち込むことは、なかなか難しいと思われますが、ガイドだけではなく、ツアー会社(アミューズ社)の刑事責任を明らかにしてほしいものです。 

 これだけ大きな事故だったのだから、原因が1つと言うことはなく、ガイドや登山客だけではなくて、アミューズ社にも問題があったと思います。もっとも、『アミューズ社は完全に正しい、他が悪い、皆がアミューズ社と同じことをやっていいんだ』と、主張する人はいないようです。当たり前ですよね。
 生還した登山客には、『登山客は完全に正しい、他が悪い、皆がトムラウシ遭難の登山客と同じことをやっていいんだ』と思えるような主張があって、不思議です。刑事責任、民事責任はともかく、トムラウシ遭難の登山客と同じような結末になることだけは絶対に避けるべきなので、そうしたの観点から、登山客に問題があったことは確かです。

 ところで、登山シーズン真っ盛りですが、アミューズ社の高齢者ツアー登山も相変わらず盛況です。参加している高齢登山客は、アミューズ社には問題なかったと思っているのか、すでに対策がなされているので問題ないと思っているのか。

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