渡来銭-鐚銭 ― 2010年10月06日
鐚銭とは、悪い銭貨のことだけれど、中国から渡来した立派な銭に対して、日本で私鋳された出来の悪い銭のことを言う場合が多い。私鋳でも、ニセガネではなくて、貨幣として通用した。

写真の左は綺麗な永楽通宝。右は、作りの悪い永楽通宝。鐚銭の作り方は、綺麗な銭を使って型を取ることが多かったため、鋳痩して直径が若干小さくなっている物が多い。

上の写真は背面。
右は背面がまともに鋳造されていないことが分かる。
鐚銭の鋳造場所は不明な場合が多いが、鹿児島県加治木町で鋳造された鐚銭は、背面に加・治・木の文字があって、鋳造地が分かる物がある。
稚拙に作られた私鋳銭は鐚銭だけれど、高度な技術で作られたならば、鐚銭とは判断できない。永楽線の多くは、渡来銭ではなく、日本国内で高度な技術で作られた私鋳銭ではないかとの考えもある。
稚拙に作られた私鋳銭は鐚銭だけれど、高度な技術で作られたならば、鐚銭とは判断できない。永楽線の多くは、渡来銭ではなく、日本国内で高度な技術で作られた私鋳銭ではないかとの考えもある。
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