北方領土は日本の地図でもソ連領であることは明確だ ― 2010年10月12日
尖閣問題で「中国の地図でも尖閣は日本の領土になっていた」との主張があります。9月30日の衆議院予算委員会で、菅直人首相は「尖閣諸島は状況的な証拠もあり、中国の地図でも日本領であることは明確だ。」と中国の地図で日本の領土になっていたことを、中国の領土で無いことの根拠の一つに挙げています。
昭和27年4月28日、サンフランシスコ条約が発効し、日本は占領から脱しました。図は、昭和27年7月30日、文部省検定済の中学校社会科用教科書地図(帝国書院 中学校社会科地図帳)の中にある「新しい国土」の北方領土付近の拡大図です。クナシリ島・エトロフ島はソ連の領土になっています。
尖閣問題で、菅の説明が正しいのならば、クナシリ島・エトロフ島はロシア領でしょう。皆さまは、いかがお考えですか。私は、菅の説明はおかしいと思います。地図に書いてあったって、間違って書いたのかもしれないので、領有の根拠にはならない。
ところで、中国の地図で尖閣が日本の領土になっていたって本当かなー。日本のでっちあげではないだろうか。当時、尖閣はアメリカ信託統治領だったので、日本地図でも中国地図でも、そのように書かれていたはずです。
文部省検定済み教科書地図で、北方領土がロシアの領土になっていたことは明白です。くわしくは、以下をご覧ください。
http://www.ne.jp/asahi/cccp/camera/HoppouRyoudo/MAP_Kyoukasho/Kyoukasho.htm
また、北方領土問題については、以下をご覧ください
http://www.ne.jp/asahi/cccp/camera/HoppouRyoudo/index.htm