本の紹介-エトロフの教室2010年12月30日

エトロフの教室 高田彌彦/著 文芸社 (2010/12/11)

この本は、以下の2つの本の改訂新版。
①『残置諜報員の記録―ソ連治下、エトロフ島に於ける三年三ヵ月 (前編)  高田弥彦/著 講談社出版サービスセンター(1990.1 )』
②『エトロフ島の俄教師の手記 ソ連軍進駐下の三年三ヶ月  高田弥彦/著 文芸社(2003.1.15) 』

『残置諜報員の記録』、『エトロフ島の俄教師の手記』『エトロフの教室』の内容はほとんど違わない。ただし、①には、入里節時代の記述がない。

著者は、敗戦当時、エトロフ島で残置諜報員として現地除隊となり、ソ連進駐後は豊浜で現地小学校の教師を務める。翌年2月には天寧に移り、校長としてソ連軍政当局との折衝に当たった。11月にソ連が民政に移管し、紗那が行政府になると、入里節に写って小学校教師を務めた。

 本の内容は、このうちの、豊浜・天寧時代の1年数ヶ月の著者の体験を書いたノンフィクション小説。ただし、最後の数ページに、入里節時代の概要が書かれている。



北方領土問題の解説はここをクリックしてください。
http://www.ne.jp/asahi/cccp/camera/HoppouRyoudo/index.htm

やさしい北方領土の話はここをクリックしてください。
http://www.ne.jp/asahi/cccp/camera/HoppouRyoudo/Yasashii.htm

コメント

_ みうらめぐみ ― 2011年01月29日 15時03分47秒

著者にお会いしたい気持ちでいっぱいになりました。
この本と出会うきっかけをつくってくれた三浦綾子さんの「天北原野」にありがとうです。日本とソ連の関係がわかりやすく書かれており、もしかしたら世界史を好きになる、もしくは北方領土、あるいは樺太について調べたくなるかもしれません。主人公の小川先生の授業を受けていたら、もっともっと学問の楽しさがわかったかも知れません。魅力的です、人間として。

_ cccpcamera ― 2011年01月31日 09時00分01秒

みうらめぐみ さま、はじめまして、コメントありがとうございます。

この時期の千島の状況を具体的に書いた本は、あまり多くないので、この本は貴重です。
教師としての択捉島のようすを書いたものなので、その時期しかないのは仕方ないのかもしれませんが、できれば、入里節時代も詳しく知りたいような気がします。

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