福島第1原発事故2011年03月18日

地震から1週間もたつのに、福島第1原発事故は、ますます深刻になっています。

福島第1原発北西30km地点の放射線量がものすごく高い値を示しています。170マイクロシーベルト毎時。信じがたい高濃度です。

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/18/1303727_08.pdf
http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1303726.htm

もし、この状態のところで、1年間暮らしたら、1500ミリシーベルト被ばくします。かなり危険ですが、皆さん、避難しているのだろうか。
木造家屋に屋内退避していても、何の役にも立ちません。普通の車の中も、役に立ちません。戦車ならば放射線は多少遮るかもしれない。
特に、妊娠可能な女子の場合は、24時間以上滞在しない方がいいでしょう。

福島市の放射線量は7~8マイクロシーベルト毎時です。
医療法施行規則第30条の27によると、妊娠可能な女子の腹部の許容被爆線量は、四月一日、七月一日、十月一日及び一月一日を始期とする各三月間につき五ミリシーベルト。これは、2.3マイクロシーベルト毎時に相当します。 7~8マイクロシーベルト毎時程度の地域に1カ月滞在すると、各3か月ごとの妊娠可能な女子の腹部の許容線量になります。妊娠可能な女子は1カ月以上継続して滞在しない方がいいでしょう。

このような高い放射線量がどれだけ続くのか分からないけれど、もし、しばらく続くようならば、若い女性の方は、福島市には、しばらく住めないのかなー。
 
 
 
ちょっと補足:
 一時的に、200マイクロシーベルト程度の放射能濃度が出ても、特に人体に影響する数値ではありません。この放射能濃度に24時間いたとしても、妊娠可能な女子の許容範囲ぎりぎりセーフです。「文部科学省のモニタリングカーを用いた福島第1発電所及び第2発電所周辺の空間線量率の測定結果」をみると、今回の、北西30キロ地点の高濃度は、少なくとも数時間は継続している。
 すぐに下がるのか、しばらく継続するのか。もし、継続するようならば、居住するのは危ない。

 福島市の7~8マイクロシーベルト毎時は、数カ月単位で継続する様なことがなければ、特に心配する線量ではありません。でも、数年単位で継続するならば、当分、住まないほうが良いかもしれない。


再補足:
 ちょっといい加減なことを書きました。
 「木造家屋に屋内退避していても、何の役にも立ちません。普通の車の中も、役に立ちません」と書きましたが、ずさんな記述です。
 放射線の被害は、放射性物質の体内取り込み、α線、β線、γ線の被害等があります。放射性物質の体内取り込みを避けるためには、屋内退避は効果があります。また、α線、β線は薄い金属でも相当程度防ぐことができます。このため、屋外にいるよりも、屋内退避の方がずっとましです。でも、200マイクロシーベルトの線量があるならば、多くはγ線だろうから、この線量の被爆は、屋内にいても、あまり低減されません。屋外で放射性物質を吸いこんだら、状況はさらに悪くなると考えられます。

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