本当に良かったのかなー2011年03月24日

原子力安全委員会は積算放射線量が100ミリシーベルトを超える範囲が、屋内退避30キロ圏内を越えているとの、シミュレーション結果を公表しました。
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819595E0E1E2E0E18DE0E1E2E1E0E2E3E39793E3E2E2E2

北西方向は、100ミリシーベルトを超える範囲が広がっています。
電離放射線障害防止規則によると、放射線業務従事者の受ける実効線量の許容量は1年間に50ミリシーベルトです。しかも、この値は、健康な男に対する許容量で、妊娠する可能性がある女子は、三月間につき五ミリシーベルトに抑えられており、妊婦はさらに低い値です。

100ミリシーベルトの被ばく線量は嬉しくない値です。200ミリシーベルトを超えると、健康な男の大人でも、まれに、白血球数減少などの急性症状があらわれることがあります。100ミリシーベルトはその半分。妊婦や子供(特に女子)はもっと安全にしないといけない。

幸い、福島市は100ミリシーベルトの範囲にかかっていないようですが、それでも、50ミリシーベルトぐらいあるのだろうなー。よほど密閉性の良い家で、放射線が幸いにβ線が主体だったとしても、屋内だったとしても、1/10以下に抑えることは困難でしょう。普通に生活して、人や空気の出入りがあるのだから。最もうまくいっても、5ミリシーベルト。胃のレントゲン検査10回分。普通の医者なら、妊婦や子供には、よほどのことがない限り当てない放射線量です。

今から考えると、妊婦や子供は、なるべく早めに、退避した方が良かったのではないかと思えてなりません(初めから、そう思っていたのですが)。政府の退避指示は住民一様なのですが、妊婦や子供と、オジサンや老婆の放射線被害の危険性は違うのだから。

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