推定有罪2011年03月28日

なかなか、福島原発事故が収まらないですね。幸い、あたらな爆発は無いので、広範囲に放射性物質が、新たにばら撒かれる事態には至っていませんが。
「2号機から高濃度汚染水」「3号機、水蒸気が激しく噴出」などのニュースもあり、予断を許さない状況です。

20ミリシーベルト:
 現在、日本の放射能の1年間の一般人の許容線量は1ミリシーベルトです。福島原発事故が収まっても、福島県内は広範囲にわたって、1ミリシーベルト以下の基準が満たされない可能性があります。国際放射線防護委員会(ICRP)は、基準を緩和するように、声明を発表したとか。
 福島の奴らが、どうなったって、そんなことよりも原発推進が重要な人たちなのだろうから、ICRPの声明は予想されたことです。年間20ミリシーベルトの放射線量は、オジサンや婆さんには全く影響のないレベルです。子供や胎児が被爆しても、将来にわたって、健康被害が出ているとの証拠はありません。

推定無罪:
 刑事裁判の原則は、推定無罪だけれど、安全の原則は推定有罪です。安全かどうかわからなければ、普通は避けるでしょう。
 胎児や子供に、放射線を当てて、将来、障害がどれだけ出るのか実験した人はいません。このため、低レベル放射線が人体に及ぼす長期的影響は分かっていません。安全の原則も、推定無罪で、福島の奴らが放射能を浴びてもそれでいいと考えるのか、安全の原則は、推定有罪で、福島の人が放射能を浴びるのは良くないと考えるのか。
 私は、学生の時の労働衛生の講義で、安全の原則は推定有罪と習ったのだけどなー。

20ミリシーベルト2011年03月28日

現在、日本では、一般人の放射能許容線量は1年間で1ミリシーベルトです。国際放射線防護委員会(ICRP)は、最大20ミリシーベルトまで、基準を緩和するように、声明を発表したとか。

以下に、チェルノブイリの被爆の影響に関する論文の要旨があります。
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/kr79/kr79pdf/abstract-JF.pdf

この、17番目の論文には、放射線の胎児の大脳に対する影響として、以下の結論を得ています。
『本研究は、0.2~2Gy の胎内甲状腺被曝ならびに11~92mSv の胎児被曝が検出可能な大脳障害をもたらすことを示している』

1年間の許容被ばく線量を20ミリシーベルトとすると、『11~92ミリシーベルトの胎児被曝』の範囲に入ってしまう可能性がありますよね。20ミリシーベルトの被爆は、知能に影響を及ぼさないとは言い切れない線量に思えるのだけれど。


福島市の放射線強度は、徐々に低下していますが、これまでの積算では2ミリシーベルトを越えています。環境から直接浴びるほかに、呼吸・水・食物などからも放射性物質を摂取しているはずです。場合によっては、すでに、20ミリシーベルトを越えている人がいるかもしれない。胎児は大丈夫なのか、心配です。

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