「計画的避難区域」「緊急時避難準備区域」2011年04月12日

 政府は、これまで、安全としていた飯舘村など、北西方向で放射能汚染が深刻な地域を、新たに「計画的避難区域」に指定し、一か月をメドに、退避を指示しました。
 「安全」と言い続けるよりはマシだけれど、少なくとも、妊婦と子供は、もう少し早い時期に退避すべきだったのではないだろうか。子供は不要な被爆をしない方が良い。
 これまで、国は「原発は安全」と言い続けてきました。今回、安全でなかったことが明らかになった。放射能汚染についても、安全と言ってきたけれど、今回の「計画的避難区域」指定で、安全との説明が、かなり怪しいことが、明らかになりました。

注1)爺さん婆さんには、気にする必要はない放射線量だと思います。爺さん婆さんだけ残して退避しろとは言えないので、全員退避なのでしょう。

注2)今回「計画的避難区域」に指定された地域の放射線量は、ただちに健康被害が起こる量ではないので、その意味では安全です。また、長期的な健康被害は、わずかな確率があると言う意味なので、たいていの人は、長期にわたって健康被害は起こりません。ごく一部、運の悪い人に健康被害が生じるかもしれない。

 
 また、これまで、屋内退避としてきた20㎞~30㎞の範囲の中で、放射線量が少ないところを「緊急時避難準備区域」にするそうです。屋内退避の効果があるのは、汚染後、数日です。既に1カ月もたったのだから、屋内退避は、ほとんど無意味。ただし、福島原発は、いまだに、危機的状況で、いつ新たな爆発があるとも限りません。今後、新たに放射性物質を大量に放出することがあったら、到達するよりも前に屋内に退避する必要があります。
 今回、「緊急時避難準備区域」に指定したのは、妥当な判断です。でも、もう少し、早い方が良かった。

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