福島市:自分だったら子供は退避させるけどなー2011年04月14日

 原子力安全委員会は今月13日、学校再開基準として、年間の被曝量が10ミリシーベルト以下との見解を示したそうです。
http://www.asahi.com/national/update/0413/TKY201104130527.html
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011041300939
http://mainichi.jp/life/today/news/20110414k0000m040112000c.html
http://news24.jp/articles/2011/04/14/07180899.html

 子供の安全を考えたら、当然の判断なのですが、年間10ミリシーベルトを逆算すると、毎時1.14マイクロシーベルトになります。福島市の放射線量は、13日17時で毎時1.79マイクロシーベルト。この値は、徐々に下がってはいるけれど、最近、低下の速度が遅くなっています。それに、原発事故以来の積算量は、既に3ミリシーベルト程度になっています。あと11カ月の平均が毎時0.9マイクロシーベルトならば、年間で10ミリシーベルトを越えます。

 原発事故以来、福島市の子供と妊婦は、早めに退避したほうがいいと思っていました。退避しなかった人は、すでに、少量の被曝をしてしまったけれど、出来れば、今からでも、退避したほうが良いように思います。

 誤解のないように付記しますが、年間10ミリシーベルトの被曝は、ごくわずかなので、ただちに健康被害が出るようなことはなく、さらに、将来にわたっても健康被害が出るとの証拠はありません。年間の被曝量が10ミリシーベルトを下回るようにするべきとの見解は、あくまで、安全を考えての対処です。

 それから、今、5歳の女の子は、20年後には25歳になって、結婚適齢期を迎えます。原発事故の時、福島に住んでいたことが、結婚差別につながらないだろうか。心配です。


 飯舘村には、一か月をメドに退避指示が出ていますが、皆さんどうされているのでしょう。どうせ退避するのならば、子供だけでも、なるべく早く退避させた方が良い。1カ月も待つことないです。


(追記)
 4月6日の放射線量を見ると、福島市立第一小学校で3.4μSv/h、伊達市立保原小学校で2.9μSv/h。福島市立第一小学校の土壌中の放射性セシウムは6550Bq/kg、ヨウ素131は8193q/kg。伊達市立保原小学校の土壌中の放射性セシウムは8286Bq/kg、ヨウ素131は5653Bq/kg。
 これを見ると、放射線量は、そのうち1μSv/h強に減るだろうけれど、その後はなかなか減らないかもしれない。もし、1μSv/h以下に減らないとすると、子供が住むのに適切な町とは言えない。
 福島第一小学校や保原小学校には、児童が通学しているのだろうか。本当に、それで良いのか、親御さんは良く考える必要があります。
 行政が安全と言っているから安全なのだろうとの考えは、この際やめた方が良い。これまで、行政も専門家も、原発は安全だと言い続けてきました。それが、今回の事故。単純に、行政の言うことを信じてはいけない。

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