福島市の放射能はいつになったら平常値に戻るのか ― 2011年04月16日
上の図は、福島県のホームページに公開されている数値から書いた、福島市北保健福祉事務所事務局東側駐車場の環境放射能測定結果(暫定値)。
http://www.pref.fukushima.jp/j/index.htm
http://www.pref.fukushima.jp/j/7houbu53.pdf
横軸は、放射能が急に大きくなった3月15日17時を0とした経過日数。縦軸は放射線強度で、単位はマイクロシーベルト毎時。縦軸は対数メモリで書いています。
放射性物質が単一核種のときは、放射線強度は、縦軸を対数で書くと、直線的に減衰します。しかし、複数の核種があるときは、最初のころは、順調に放射線が減るけれど、徐々に、減少時間が遅い放射性核種の影響が大きくなり、思いのほか放射線が減ってくれないことがあります。
福島市の放射線強度も最初のころは、10日もすれば1マイクロシーベルト以下になる勢いだったのに、減少速度はだんだん遅くなり、今の減り方だと、1マイクロシーベルト以下になるのは、あと1ヶ月は必要なようです。今後、さらに遅くなって、長期間1.14μSv/hを越える状態が継続するかもしれない。
原子力安全委員会は今月13日、学校再開基準として、年間の被曝量が10mSv以下との見解を示しましたが、これを時間当たりに直すと、1.14μSv/hになります。