本の紹介-原発と日本の未来 ― 2011年06月04日
原発と日本の未来――原子力は温暖化対策の切り札か (岩波ブックレット)
福島原発事故以降、原発関連の本の出版が相次いでいる。この本は、原発事故より少し前に発行されたので、福島原発事故の話はない。
これまで、原発推進派は、原発の有用性として、コストが安いことと、地球温暖化対策に有効であるとの主張がなされてきた。この本は、具体的な数値を示すことにより、コストの点からも、地球温暖化対策の点からも、原発は有利で無いと説明している。
主に、経済的観点からの記述であり、技術解説の本ではないので、安全性の問題は特に扱っていない。