静岡茶は飲みたくない2011年06月23日

環境省は海水浴場の放射性セシウムの基準を「水1リットル当たり50ベクレル以下」とする方針を固めた、との記事があります。
http://www.asahi.com/national/update/0623/TKY201106220754.html
水を1日に1リットルのみ込み、皮膚を通して体内に入ったとしても、夏の2カ月間の被曝量は0.1ミリシーベルト以下になる量だとのことです。海水浴は、生活必需行為ではなく、レジャーなので、なるべく不要な被爆は避けた方が良いとの判断でしょう。

静岡茶では、高濃度放射能汚染が、見つかっています。静岡県のずさん検査をすり抜けた放射能汚染茶が、民間食品宅配業者や、輸出先のフランスで見つかったものです。いずれも、500Bq/kgの暫定基準さえも超える、とんでもない高濃度汚染茶でした。

ところが、静岡県は、飲茶にすれば10ベクレル程度で安全であると、食品販売者としては信じがたい発言をしています。
確かに、国の水道水暫定基準では、200Bq/Lなので、飲茶にすれば暫定基準値は下回っています。しかし、200Bbq/Lは安全基準ではなくて、暫定基準です。原発事故の緊急事態が起こったので、水道水の汚染は避けられませんでした。だからと言って、水道水を飲まなければ、脱水症で死ぬ恐れがあります。そこで、健康被害の確率が低く、それほど心配ではなく、かつ、水道水の供給が可能な値として、200Bq/Lが定められました。

お茶は、飲まなくても、普通の人は健康被害は起こらないでしょう。なにも、汚染を覚悟してまで、飲む必要があるとは思えません。そういう意味では、飲茶による年間被爆量は海水浴で被曝する限度程度の0.1ミリシーベルト以下に抑えるべきです。もし、1日2リットルお茶を飲む人は、10Bq/L汚染されていると、年間0.1mSvになります。普通に考えたら、安全を見て、1/2の5Bq/Lを越えたお茶は避けたいところです。

チェルノブイリでは、汚染肉を安全な肉と混ぜて、見かけ上、放射能濃度を下げて販売したそうです。これが、放射能被害を拡大した要因の一つになっているかもしれない。静岡茶は、高濃度に汚染された荒茶と、汚染されていない荒茶を混ぜて、基準以下の製茶を作り、安全を装って販売されてはいないだろうか。当初、静岡県知事は荒茶の検査に反対していましたが、荒茶の検査がなければ、このような手法も可能になります。

ところで、ドイツの水道水の放射能の基準は0.5Bq/L、米国の基準は0.111Bq/Lだそうです(あやふやです、間違いかもしれない)。
お茶は、嗜好品なのだから、内部被曝覚悟で無理に飲む必要はないはずです。飲茶で0.5Bq/Lを越えた汚染があるならば、私は、飲みたくないです。
皆さまは、いかがですか。放射性セシウムが好きな人は、多少の汚染ならば、飲んでも構わないと思います。

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