内部被曝 ― 2011年06月24日
内部被曝の人体への影響を計算するときは、ICRPの実効放射線係数が使用される。セシウム137を1ベクレル摂取すると、0.013μSvに相当するとして計算する。この値はどのようにして求めたのだろう。本Blogの以下の記事、『内部被曝と外部被曝 -単純に線量比較で良いのか』では、いい加減な方法で、0.013μSvを算出した。
http://cccpcamera.asablo.jp/blog/2011/06/16/5916124
いくらなんでも、こんなズサンナ方法で、健康被害を見積もっているなどと、考えたくはなかった。
琉球大学の矢ヶ崎克馬先生は、内部被曝の影響を懸念している一人であるが、彼の論文では、ICRPが出した実効放射線係数はどのようにして求められたものであるかを説明し、「この方法は内部被曝を科学的に評価できるものでは無く、恐ろしく過小評価するもの」と、ICRPの実効放射線係数を使うことに対して、警告している。
http://www.cadu-jp.org/data/yagasaki-file01.pdf
この論文によると、ICRPがもとめた実効放射線係数は、私がズサンナ計算で求めた手法と同じだ。
放射能の影響知ろうとしても、研究が不十分なときは、ザックリと求めた値で、健康被害を推定する以外に方法はないので、ズサンナ計算で求めた値を使うこと自体は、ある程度仕方がない面がある。しかし、このような数値を、健康被害が起こらない基準の値として使われてしまったら、たまったものではない。詳しいことが分からないときは、ザックリ求めた値に、安全係数をかける必要がある。1/10~1/100か、それ以下を基準とすべきだろう。ヨーロッパの市民団体である欧州放射線リスク委員会では、低線量の内部被曝についてのICRPのリスク評価モデルでは100倍から1000倍の規模でリスクを過小評価していると説明している。
http://www.jca.apc.org/mihama/ecrr/ecrr2003_dl.htm
やはり、ICRPの実効放射線係数を使って求めた放射能の基準は、1/100~1/1000にして、使用すべきなのだろう。
政府は、飲料水のセシウム137の暫定基準を200Bq/Lに定めているが、こんなに大きな値では、とても安心できない。特に、子供の飲料水は、最悪でも2Bq/L以下にしたいものだ。
日本の食品は500Bq/kgの汚染でも、出荷して消費者が食べることになっているが、こんなに汚染されたものは食べたくない。当分の間、福島産・茨城産・千葉産・栃木産などの野菜は、なるべく買わないようにしている。
http://cccpcamera.asablo.jp/blog/2011/06/16/5916124
いくらなんでも、こんなズサンナ方法で、健康被害を見積もっているなどと、考えたくはなかった。
琉球大学の矢ヶ崎克馬先生は、内部被曝の影響を懸念している一人であるが、彼の論文では、ICRPが出した実効放射線係数はどのようにして求められたものであるかを説明し、「この方法は内部被曝を科学的に評価できるものでは無く、恐ろしく過小評価するもの」と、ICRPの実効放射線係数を使うことに対して、警告している。
http://www.cadu-jp.org/data/yagasaki-file01.pdf
この論文によると、ICRPがもとめた実効放射線係数は、私がズサンナ計算で求めた手法と同じだ。
放射能の影響知ろうとしても、研究が不十分なときは、ザックリと求めた値で、健康被害を推定する以外に方法はないので、ズサンナ計算で求めた値を使うこと自体は、ある程度仕方がない面がある。しかし、このような数値を、健康被害が起こらない基準の値として使われてしまったら、たまったものではない。詳しいことが分からないときは、ザックリ求めた値に、安全係数をかける必要がある。1/10~1/100か、それ以下を基準とすべきだろう。ヨーロッパの市民団体である欧州放射線リスク委員会では、低線量の内部被曝についてのICRPのリスク評価モデルでは100倍から1000倍の規模でリスクを過小評価していると説明している。
http://www.jca.apc.org/mihama/ecrr/ecrr2003_dl.htm
やはり、ICRPの実効放射線係数を使って求めた放射能の基準は、1/100~1/1000にして、使用すべきなのだろう。
政府は、飲料水のセシウム137の暫定基準を200Bq/Lに定めているが、こんなに大きな値では、とても安心できない。特に、子供の飲料水は、最悪でも2Bq/L以下にしたいものだ。
日本の食品は500Bq/kgの汚染でも、出荷して消費者が食べることになっているが、こんなに汚染されたものは食べたくない。当分の間、福島産・茨城産・千葉産・栃木産などの野菜は、なるべく買わないようにしている。