本の紹介-CIAと戦後日本2011年09月26日


CIAと戦後日本 有馬哲夫/著 (平凡社新書 2010/6/16)

 米国公開文書を中心にした、戦後CIAの対日政策の説明。
 このうち、第2章は全体の1/4を割いて、重光葵に対する米国の態度を説明している。1956年の日ソ共同宣言のとき、北方領土問題に関して、2島返還でまとまりかけたことがある。このとき、米国ダレスが、重光葵外相を恫喝して、2島返還を禁じたことがあった。重光が2島返還で妥結しようとした経緯や、米国が重光を恫喝した背景が明らかにされている。
 北方領土問題を理解するうえで、必須な知識とはいえないけれど、一応目を通しておく価値はあるだろう。

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