本の紹介-私たちはいまどこにいるのか2011年09月28日


私たちはいまどこにいるのか 小熊英二時評集

 小熊英二氏の時評集。このなかに、1999年の「北方領土論議に欠けているもの」との評論が3ページ記載されており、領土返還後にすでに住んでいるロシア人が日本人になったときの対応を今から考えておく必要性を説いている。仮に、日本に4島が返還され、今住んでいるロシア人のいくらかが、日本人になることを希望するとしたら、それらの人の教育、政治上の発言の機会などを考えておく必要があるとの趣旨であるが、返還の可能性はほとんどない。仮に返還されたとしても、遅れた根室地方の、さらに僻地になるだけであり、現在のようにロシア政府が積極的に開発し、豊かな生活を享受している現住民のなかで、根室のさらに田舎になることを希望する者がそれほど多いとも思えない。1992年にソ連が崩壊した直後は、生活が苦しく、日本になることを希望するものも現れたが、この論文が書かれた1999年には、そのような住民のだいぶ減っていた。今では、日本に返還されることを期待する住民は、ほとんどいない。

 以上、本の紹介とは、だいぶ違う内容になってしまった。

故郷は汚染された2011年09月28日

出身は群馬県です。
文部科学省は群馬県の汚染状況を公表しました。
 http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1910/2011/09/1910_092714.pdf

それによると、セシウム134,137の合計で、高いところでは100~300kBq/m2、私の出身地でも30~60kBq/m2。セシウム137に限っても、高いところで100~300kBq/m2、私の出身地でも10~30kBq/m2。

参考に、チェルノブイリの退避基準を記載すると、こんな感じです。たぶん、セシウム137の土壌汚染濃度だと思う。
 強制移住エリア:555~1480kBq/m2
 補償つき任意移住エリア:185~555kBq/m2
 放射線管理エリア:37~185kBq/m2

チェルノブイリを参考にすると、群馬県の一部地域は、子供のいる家庭では、退避を考えた方が良い。それ以外の地域でも、とくに北部地域の多くは、放射能の影響を慎重に考えた方が良い。

キャベツ:
 嬬恋村のキャベツが有名ですが、幸い、嬬恋村はそれほど汚染されていない。しかし、近隣の中之条は場所によってはセシウム134,137で、100kBq/m2以上に汚染されている地域もある。
 嬬恋キャベツとして売られているキャベツは近隣の町で採れたものであることも多いので、食べるときは汚染に注意したほうがよさそうです。

* * * * * *

<< 2011/09 >>
01 02 03
04 05 06 07 08 09 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

RSS