本の紹介-復員・引揚げの研究2012年01月27日

 
復員・引揚げの研究―奇跡の生還と再生への道
田中宏巳 (著) 新人物往来社 (2010/06)

特に、お薦め本と言うわけではないけれど、読んだので、忘れないように書きとめておきます。

 本書の内容は、太平洋戦争末期の戦闘、終戦、帰還について、書かれたものである。南方地域の話がメインで、中国・満州の話は少ない。シベリア抑留について書かれた本は多いが、南方地域の抑留や復員について書かれた本は少ないので、これらの概要を知るうえで参考になる本である。
 戦闘・抑留などは各地で大きく異なっていたが、本書はそれらの概要が書かれているので、まとまりが無く、読みにくい。
 ビルマなどのイギリス軍占領地では、戦後、降伏日本軍人は強制労働・危険労働・不衛生労働に従事させられた。本書では、この点にも触れられている。ただし、記述が少ないので、詳しいことは他書を読む必要がある。

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