本の紹介 原発にしがみつく人びとの群れ ― 2012年04月10日

原発にしがみつく人びとの群れ―原発利益共同体の秘密に迫る 小松公生/著
福島であれだけの事故を起こしながら、日本は今後、原発を海外に輸出して儲けるそうだ。福島原発事故原因は分かっていないのに、全国各地の原発を安全宣言して再稼働させそうだ。政府・保安院・御用学者・電力会社・電力労組・財界・原発立地の地方自治体、このような人たちは、福島原発事故に性懲りもなく、原発の安全性を装い、原発を進めようとしている。
みんな、原発利権にどっぷり浸かって、利権から抜け出せない構造になっている。本書は、このような原発利権構造を分かりやすく説明している。福島原発事故以降、原発利権については、かなり語られており、類似の書籍も多いので、いまさら、この本を読むべき強い理由はないが、原発の将来を考えるにあたって、知識の「おさらい」として読むと便利。