週刊朝日 10月26日号 橋下徹 『ハシシタ奴の本性』 ― 2012年10月23日
金曜日、電車の中で暇だと思って、名古屋駅で週刊朝日を買った。あまり興味は持てなかった。と思っていたら、Yahooオークションではプレミヤが付いている。佐野真一は、別の方法で、出版するのだろうか。週刊朝日の記事は、あまり面白くなかったけれど、こうなると、先を読みたくなる。
週刊朝日は「記事中で、同和地区を特定するような表現など、不適切な記述が複数ありました」とのコメントを出した。たしかに、佐野真一の文章の中には、橋下の父親の説明で、「出身地の八尾市安中地区には被差別部落がある」との記述がある。これは不適切な表現なのだろうか。
私の出身地、群馬県安中市松井田町大字新堀には、被差別部落があるけれど、このように書くことは、不適切なのだろうか。自分が、同和問題や、差別問題にどのような認識を持っているのか、そういうことの出発点は、被差別部落に隣接した地域で、生まれ育ったことと、全く無縁なわけではない。
橋下の政治手法と、彼の父親が八尾市安中地区出身のヤクザだったことが無関係とは思えない。そのことで、橋下の政治手法を否定的に捉えるか、肯定的に判断するかは、人それぞれだろう。有力政治家なのだから、その出自を明らかにすることが、間違いだとは思えない。
「政策論争をしないで先祖を徹底して調査し暴露するというのは言論の自由の領域を越えたもの」と橋下は言っているようだ。全く、間違ったものの見方だ。政治と言うのは、政策だけではなくて、政策の決定過程や、政策の実施も重要だ。政策の決定過程には、政治指導者の個性が反映されるので、橋下の生い立ちを調べることはジャーナリストとして当然のことだ。政策に興味のあるジャーナリストもいるだろうし、実施状況に興味があるジャーナリストもいるだろう。「政策に興味を持ちなさい」などと、政治家が指図すべきものではない。
ところで、橋下が言っているように、佐野真一は、橋下の「先祖を徹底して調査し暴露」しようとしていたのだろうか。週刊朝日の記事では、せいぜい、父親や、その周辺だけであって、『先祖』などと大げさなものではない。橋下の先祖をジャーナリストが調べたら、何代前までさかのぼれるのか。
週刊朝日は「記事中で、同和地区を特定するような表現など、不適切な記述が複数ありました」とのコメントを出した。たしかに、佐野真一の文章の中には、橋下の父親の説明で、「出身地の八尾市安中地区には被差別部落がある」との記述がある。これは不適切な表現なのだろうか。
私の出身地、群馬県安中市松井田町大字新堀には、被差別部落があるけれど、このように書くことは、不適切なのだろうか。自分が、同和問題や、差別問題にどのような認識を持っているのか、そういうことの出発点は、被差別部落に隣接した地域で、生まれ育ったことと、全く無縁なわけではない。
橋下の政治手法と、彼の父親が八尾市安中地区出身のヤクザだったことが無関係とは思えない。そのことで、橋下の政治手法を否定的に捉えるか、肯定的に判断するかは、人それぞれだろう。有力政治家なのだから、その出自を明らかにすることが、間違いだとは思えない。
「政策論争をしないで先祖を徹底して調査し暴露するというのは言論の自由の領域を越えたもの」と橋下は言っているようだ。全く、間違ったものの見方だ。政治と言うのは、政策だけではなくて、政策の決定過程や、政策の実施も重要だ。政策の決定過程には、政治指導者の個性が反映されるので、橋下の生い立ちを調べることはジャーナリストとして当然のことだ。政策に興味のあるジャーナリストもいるだろうし、実施状況に興味があるジャーナリストもいるだろう。「政策に興味を持ちなさい」などと、政治家が指図すべきものではない。
ところで、橋下が言っているように、佐野真一は、橋下の「先祖を徹底して調査し暴露」しようとしていたのだろうか。週刊朝日の記事では、せいぜい、父親や、その周辺だけであって、『先祖』などと大げさなものではない。橋下の先祖をジャーナリストが調べたら、何代前までさかのぼれるのか。