本の紹介-日本の国境を直視する 12012年11月02日

  
山本皓一/著『日本の国境を直視する 1  尖閣諸島』 (2012/9/26) KKベストセラーズ

 全体の半分弱が写真。そのうちの7割強が尖閣の写真で、残りが、南鳥島・沖ノ鳥島・与那国島の写真。写真の出来栄えは良く、見ごたえがある。

 本の文章のうち、8割以上が尖閣の話題。領土問題に対しては、日本の主張を紹介し、それが、絶対的真実のような筆致で描かれている。ただし、この部分は多くは無い。
 著者は尖閣に上陸した数少ないジャーナリスト。自身の尖閣上陸の様子や、尖閣に灯台を建てた、広域暴力団住吉会の小林とともに、上陸した人の話、さらには、先ごろ尖閣に渡った新藤義孝衆議院議員のインタビュー、東京都の尖閣購入に対する猪瀬副知事のインタビュー、尖閣所有者だった栗原家インタビューなど、貴重な話題が豊富。
 最近の、尖閣問題に対する日本の動向を知る上で、重要な書籍であることは間違いない。

万里の長城遭難2012年11月06日

 日本人中高年者登山社が遭難死したアミューズトラベル社のツアーは、徐々に遭難した様子が明らかになってきています。

FNNニュースでは、次のように報道されています。
『3日午前7時ごろ、一行は北京市北部にある延慶を出発し、14kmの道のりをおよそ5時間で進む予定だった。・・・中国人添乗員は「午後3時くらい、急に雪が降ってきた。今回、山の中は3時半ぐらいから4時くらいから降ってきた。(予想より早く雪が?)そうです」と話した。』

NHKニュースでは、次のように報道されています。
『中国人の男性添乗員、明平銘さん…「出発して、行程の半分くらい進んだころまでは小雨だった。しかし、そのあと大雪が降ってきた」と述べ、午後3時すぎから天候が急速に悪化したと説明しています。』

毎日新聞には、以下の記事があります。
『3日朝は雨具が必要ない程度の雨天だったため予定通り出発した。だが、ツアー客の歩くペースが遅く、予定の同日午後4時(日本時間同5時)過ぎになっても登山口にたどり着かず、大雪に見舞われた。添乗員らが所有していたとみられる二つの簡易テントで野営した。』

 これらの記事で分からないのが、登山開始時刻は何時なのだろう。午前7時に登山開始して、5時間のコースならば、多少足が遅くても、3時には下山しているから、午後3時すぎから天候が悪化しても、何の問題もなかったはず。11時に登山開始して5時間のコースならば、何かちょっとしたアクシデントがあったら、危険な状態になるので、こんな計画を立ててはいけない。
 4時に下山予定の山行が計画通り推移しているならば、3時過ぎから天候悪化しても、遭難することは無いだろう。
 毎日新聞には「ツアー客の歩くペースが遅く」とあるけれど、これは、天候が急激に悪化した後のことなのだろうか、それとも、初めから、体調不良者がいて、歩くペースが遅かったのだろうか。
 
 
 
追記(2012.11.7)
 
サーチナには以下の記事がある。
 『中国人ガイドの明平銘さんは…日本人観光客4人と中国人観光客1人とともに現地時間3日午前8時に北京市の門頭溝から登山を開始し、昼ごろに同県の瑞雲観にある長城に到着した。しかし、午後1時ごろから降り始めた大雪で周囲はあっという間に白くなり、身動きが取れない状態に。日本人男性の衰弱が激しかったために、中国人観光客が先に下山し、救助を求めた。』
 
 8時に登山開始で5時間のコースだとすると、普通ならば、3時には下山のはず。日本人男性が初めから体調不良で、遅くなったのだろうか。雪が降り出した時刻は、この記事では1時となっているが、別の記事だと3時すぎになっている。みぞれを雪と判断するかどうかの違いだろうか。

本の紹介 『アイヌたま』など2012年11月08日

読んだ本を、忘れないように書きとめておきます。

杉山寿栄男/著『アイヌたま』 北海道出版企画センター (1991/11/20)
1936年に出版された本の復刻新装版。アイヌのネックレス(タマサイ・シトキ)に使われているガラス玉(トンボ玉)の話。


堤未果/著)『政府は必ず嘘をつく アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること』 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング) (2012/2/10)

本の紹介-特に薦めない本2012年11月08日

読んだので、忘れないように書き留めておきます。


江戸雄介/著『尖閣諸島どうする日本』恒友出版 (1996/12)

 特に、読むことをお薦めしない本。
 尖閣問題で、日本の主張が絶対的に正しいとの前提で、「中国が不法に尖閣を狙っているぞ」、「日本は、中国と対決しなくてはならないぞ」との主張を展開している。このほか、先の大戦では、日本はあまり悪くなかったんだ、通州事件を見ると中国の方がずっと恐ろしいとの説明をしているが、これは、直接的には尖閣問題と関係ないことだろう。尖閣問題で日本に都合のよい主張をするのは良いとしても、国際的に非難を浴びた日本のかつての行為を弁解しながらだと、尖閣問題の国際理解は得られにくくなるのだろう。
 
 
 
戸丸広安/著『日本を孤立に追い込め 中国・韓国・ロシア「反日三国同盟」密約 尖閣列島は中国に武装占拠される』 第一企画出版 (1993/03)

 特に、読むことをお薦めしない本。
 タイトルの通り、周辺各国が日本を孤立に追い込んでいるとの警告。20年前の出版だが、その後の歴史は、米国の日本たたきで、日本は不況になり、その間隙を縫う形で、中国が著しく経済発展した。著者の分析は、一面的で偏狭だったことが、その後の歴史で分かったような気がする。当時、ジャーナリストだった著者は、その後、引退して、現在は田舎の村会議員だと思う。

本の紹介-誰も国境を知らない2012年11月11日


西牟田靖/著『誰も国境を知らない 揺れ動いた「日本のかたち」をたどる旅 』(朝日文庫)

2008年に情報センター出版局から出版された本の文庫化。2012年8月に尖閣諸島沖を取材したルポを新たに加筆。前書にあった硫黄島と小笠原諸島の章は割愛されている。

本の内容は、著者が訪れた地域の取材記。北方領土、竹島、尖閣、沖ノ鳥島など普通の日本人が訪れることができない場所を取材している。北方領土には、二度、ロシアのビザを取っての訪問である。
著者は、取材した事実を客観的に書いており、好感が持てる。
日本の国境問題を考えるためには、実際に国境地域がどのようになっているのかを知ることが重要だ。日本の領土問題を考える上で、実際にその地域がどうなっているのかを知る上で、たいへん参考になる本だ。

アイリスオーヤマ、Hp(中国製)2012年11月14日

玄関に使っていたLED電球が点灯しなくなりました。3年前に買ったものだけど、いつもつけているので、1万時間ぐらいは使っただろうか。蛍光灯の寿命よりは長いかもしれないけれど、それほど違わない。LEDが長寿命だっていうのは、嘘だな。
もっとも、アイリス・オーヤマの電球で、中国製だからかもしれない。
LEDが長寿命と言うのは、LEDの発光素子の話であって、それ以外の部分は長寿命かどうか分からない。


1年以上前だけど、HPの電卓買いました(写真右)。HPの名前が気にいったから。でも、HPの電卓は中国になっているんですよね。昔は、HPの電卓は高級品だったけれど、私が購入したのは970円でした。この電卓、ほとんど使わなかったのだけど、すぐに故障。液晶表示が欠けていて、数字が幾つだか分かりません。そういうことで、今度はキヤノンの電卓を買いました(写真左)。
数十年前に買ったカシオの電卓を今でも使っているのだけれど、電池を抑える蓋が湾曲していて、いつ接触不良を起こすか分からない状態なので、代わりの電卓がないと怖いのです。

中国製のHp電卓2012年11月25日


1年以上前に買った、Hpの電卓が使えなくなった。以前は、Hpの電卓は高級品だったけれど、いつの間にか、Hpが中国の会社になったようで、安価な電卓の代表になってしまった。中国製だから仕方ないのだけれど、1年で使用不能というのはいただけない。

故障は、液晶表示が途切れること。そこで、裏蓋を開けてみると、ボタン電池LR44が入っていたので、この電池切れが原因かと思って、電池を交換してみたが、やはりダメだった。

この電卓は、電池が内蔵されているけれど、交換できる仕様にはなっていない。本体下部のネジ2個をはずして、7箇所のツメをはずすのだが、ネジは一旦はずすとバカになるかもしれない。また、ツメは、硬くはまっているので、一部を壊さないと外れない可能性がある。

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