万里の長城遭難2012年11月06日

 日本人中高年者登山社が遭難死したアミューズトラベル社のツアーは、徐々に遭難した様子が明らかになってきています。

FNNニュースでは、次のように報道されています。
『3日午前7時ごろ、一行は北京市北部にある延慶を出発し、14kmの道のりをおよそ5時間で進む予定だった。・・・中国人添乗員は「午後3時くらい、急に雪が降ってきた。今回、山の中は3時半ぐらいから4時くらいから降ってきた。(予想より早く雪が?)そうです」と話した。』

NHKニュースでは、次のように報道されています。
『中国人の男性添乗員、明平銘さん…「出発して、行程の半分くらい進んだころまでは小雨だった。しかし、そのあと大雪が降ってきた」と述べ、午後3時すぎから天候が急速に悪化したと説明しています。』

毎日新聞には、以下の記事があります。
『3日朝は雨具が必要ない程度の雨天だったため予定通り出発した。だが、ツアー客の歩くペースが遅く、予定の同日午後4時(日本時間同5時)過ぎになっても登山口にたどり着かず、大雪に見舞われた。添乗員らが所有していたとみられる二つの簡易テントで野営した。』

 これらの記事で分からないのが、登山開始時刻は何時なのだろう。午前7時に登山開始して、5時間のコースならば、多少足が遅くても、3時には下山しているから、午後3時すぎから天候が悪化しても、何の問題もなかったはず。11時に登山開始して5時間のコースならば、何かちょっとしたアクシデントがあったら、危険な状態になるので、こんな計画を立ててはいけない。
 4時に下山予定の山行が計画通り推移しているならば、3時過ぎから天候悪化しても、遭難することは無いだろう。
 毎日新聞には「ツアー客の歩くペースが遅く」とあるけれど、これは、天候が急激に悪化した後のことなのだろうか、それとも、初めから、体調不良者がいて、歩くペースが遅かったのだろうか。
 
 
 
追記(2012.11.7)
 
サーチナには以下の記事がある。
 『中国人ガイドの明平銘さんは…日本人観光客4人と中国人観光客1人とともに現地時間3日午前8時に北京市の門頭溝から登山を開始し、昼ごろに同県の瑞雲観にある長城に到着した。しかし、午後1時ごろから降り始めた大雪で周囲はあっという間に白くなり、身動きが取れない状態に。日本人男性の衰弱が激しかったために、中国人観光客が先に下山し、救助を求めた。』
 
 8時に登山開始で5時間のコースだとすると、普通ならば、3時には下山のはず。日本人男性が初めから体調不良で、遅くなったのだろうか。雪が降り出した時刻は、この記事では1時となっているが、別の記事だと3時すぎになっている。みぞれを雪と判断するかどうかの違いだろうか。

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