北方領土交渉2013年01月08日

  東郷元欧亜局長が証言 露、平成4年に秘密提案「平和条約待たず2島返還」
との記事がある。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130108-00000000-san-pol

 1992年の渡辺美智雄外相とコズイレフ外相の会談の席上、口頭で行われた提案について、会談の席に居なかった東郷氏が証言したものである。当時のロシア外務次官ゲオルギー・クナーゼ氏が「歯舞・色丹の引き渡し手続きに合意した後に平和条約を締結し、その後、日露間でふさわしい雰囲気ができれば国後・択捉を協議する、との内容だった」と述べたことに対する反論として、東郷氏が証言したそうである。
 
 しかし、これは、正式提案ではなく、単なる口頭打診なのだから、両国間で、訳文を正式に検討する様なことはなされておらず、解釈次第によっては、日ロ間の認識に齟齬が生じる可能性があるものだろう。こういうことは、両国に残る議事録が公開されたのちに、それを検証しなくては、正確なことは分からない。それに、会談に出席していなかった東郷氏が、提案内容を提案されたそのままの言語で正確に聞いたのかどうかも、東郷証言だけからは分からない。

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