本の紹介-尖閣諸島 尖閣上陸 日本領有の正当性2013年07月13日

   
『尖閣諸島 尖閣上陸 日本領有の正当性』 牧野清・仲間均/編 尖閣諸島を衛る会(1997)

 尖閣には、広域暴力団・住吉会系の右翼団体が灯台を立て、保守名目で時々上陸している。本書は、地元活動家(市議)と産経新聞記者が、海保の要請を無視して、尖閣に上陸した時の様子が書かれている。また、その後、非弁活動で有罪が確定する国会議員と共に上陸したときの様子にも触れられている。前者はある程度詳しいが、後者はあまり詳しくない。

 このほか、尖閣が日本の領土であるとの説明もなされているが、この部分は、政府の説明を超えるものではなく、政府説明のほうがむしろ分かりやすい。このため、この部分を読む意義はあまりないだろう。

コメント

_ いしゐのぞむ ― 2013年07月15日 16時57分05秒

今日は。尖閣史についてかなり誤解されてゐるやうにお見受けします。
當方のブログ「尖閣480年史」の諸リンクより、
http://ishiwi.iza.ne.jp/blog/
尖閣史の研究成果をご笑覽下されば幸ひです。

_ cccpcamera ― 2013年07月16日 13時17分32秒

 ネットの情報や雑誌記事よりも、単行本のほうが読みやすくて好きです。
 部分的な話は雑誌記事になるのは仕方ないけれど、落ち着いて考えるには、単行本のほうが便利です。私は素人だから、埼玉県内のどこかの公共図書館に蔵書がない本は、読むのが大変です。
 北方領土問題は、いろいろな本が出ていて、50冊も読めば、論点が何となくわかるのですが、尖閣問題は、それほど本も多くなく、また、私自身それほど読んでもいないので、論点整理が付いていません。

 この本(尖閣諸島を衛る会発行の本)には、西村真悟氏と上陸した話が掲載されています。西村は弁護士法違反で有罪となっています。最近も、お騒がせ発言で、維新除名。尖閣とは関係ないとはいえ、なんで、こんなおかしな人の名前が出てくるのか、情けなくなります。

 この本とは、関係ないことですが、以前、通勤途中に、日本青年社の街宣車駐車場がありました。私は、それほど近所ではないのですが、近所の人は気味悪がって嫌がっていました。最近、駐車場が改装されて、街宣車はなくなりました。暴力団系右翼団体が領土問題に首を突っ込むのは珍しくないのですが、尖閣は日本青年社の名前が出てきて感じが悪いです。納沙布岬には、日本青年社の碑が建っていて、小林楠扶の名前が刻まれているけれど、尖閣にも小林楠扶の名前が刻まれているのだろうか。考えただけでも気分悪くなります。
 
 ところで、村田忠禧『日中領土問題の起源――公文書が語る不都合な真実』は、まだ読んでいません。そのうち読もうと思っています。

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