本の紹介-琉球と中国 忘れられた冊封使 ― 2013年12月24日

琉球と中国 忘れられた冊封使 原田禹雄/著 (2003/4) 吉川弘文館
明・清代、琉球は中国から冊封を受けた服属国だった。
琉球王が替わると、中国により王であることを命ぜられる儀式が行われた。この儀式のために、中国からやってくる役人を冊封使と言う。
本書は、冊封使の著した記録を中心に、冊封使の様子を明らかしている。さらに、冊封のさま、これらにまつわる那覇・首里あたりの遺跡の説明がある。
本書は、現在の領土問題とは、直接関係ないが、冊封使は尖閣を標識島として航海したので、尖閣領有権問題の歴史的側面を考える上で、参考になる。