群馬県高崎市の古墳 ― 2014年01月13日
群馬県高崎市のいくつかの古墳を見学した。
群馬八幡地区
剣崎長瀞西古墳(けんざきながどろにしこふん)
高崎市八幡町の高崎市立西部小学校の隣にある。古墳の所在地は、高崎市剣崎。径約30mの円墳もしくは帆立貝式古墳。
この付近に、剣崎長瀞西遺跡があったが、発掘調査後、今は更地や浄水場になってしまった。剣崎長瀞西遺跡には、積石塚墳墓や竪穴住居跡があって、そこから、金製の垂飾付耳飾や日本最古級の轡を装着した馬の骨、朝鮮式の土器など、渡来人のものと思われる遺物が発見された。古墳時代の朝鮮との関係を知る上で重要な遺跡。
剣崎長瀞西古墳(けんざきながどろにしこふん)
高崎市八幡町の高崎市立西部小学校の隣にある。古墳の所在地は、高崎市剣崎。径約30mの円墳もしくは帆立貝式古墳。
この付近に、剣崎長瀞西遺跡があったが、発掘調査後、今は更地や浄水場になってしまった。剣崎長瀞西遺跡には、積石塚墳墓や竪穴住居跡があって、そこから、金製の垂飾付耳飾や日本最古級の轡を装着した馬の骨、朝鮮式の土器など、渡来人のものと思われる遺物が発見された。古墳時代の朝鮮との関係を知る上で重要な遺跡。
観音塚古墳(上野国八幡観音塚古墳)
高崎市観音塚考古資料館(高崎市八幡町800番地144)の北側にある、全長約100mの前方後円墳。前方部4段、後円部3段の構造。ここから、鏡・飾り金具・銅碗・刀剣・馬具・壷など、約300点の副葬品が出土した。出土品は、高崎市観音塚考古資料館に展示されている。
石室内部も公開されている。石室を見学するときは、資料館で懐中電灯を貸してくれる。
平塚古墳
高崎市観音塚考古資料館の南西にある前方後円墳。整備されておらず、竹や雑木に覆われているが、頂上には墓地があって、そこに続く道がつけられている。
八幡二子塚古墳(やわたふたごづかこふん)
高崎市観音塚考古資料館の南東にある、全長66メートル、2段築造の前方後円墳。ここに、資料館の第二駐車場がある。
高崎市観音塚考古資料館
高崎市観音塚考古資料館(高崎市八幡町800番地144)は、観音塚古墳出土品を中心にした展示館。
綿貫地区
高崎市綿貫町の群馬の森公園の中に、群馬県立博物館がある。
綿貫観音山古墳
群馬の森公園の北には原子力研究所があったが、現在は「高崎量子応用研究所」と改名されているらしい。
綿貫観音山古墳は、さらにこの北側にある、全長97mの前方後円墳。
石室内部には入れないが、外から覗くことが出来る。
綿貫不動山古墳
綿貫観音山古墳の南、「高崎量子応用研究所」に隣接して、国道354号線沿いにある。古墳は前方後円墳のようだ。後円部の頂上には不動尊があり、お堂の裏に船形石棺が置かれている。
倉賀野地区
綿貫地区の西側、JR八高線を渡ったところ。
浅間山古墳
場所は、おひさま保育園(高崎市倉賀野町194)の南側。
全長170mを超える大きな前方後円墳。前方部は2段、後円部は3段。前方部や後円部の一部斜面は畑になっており、葺石の一部が剥がされて、まとめて放置されている場所があるようだ。
大鶴巻古墳
浅間山古墳の南東600m程のところにある、全長123mの前方後円墳。
小鶴巻古墳
大鶴巻古墳のアパートをはさんだ北側に隣接する。全長90m弱の前方後円墳。前方部は墓地になっている。
上毛野はにわの里公園(保渡田古墳群)
高崎市井出町・保渡田町にまたがる、広さ12.9ヘクタールの「上毛野はにわの里公園」には、大型前方後円墳が復元され、さらに、出土品の展示館がある。ここには、八幡塚古墳・二子山古墳・薬師塚古墳の3つの古墳がある。
八幡塚古墳
全長96mの前方後円墳。発掘調査に基づき造られた当時の姿に近い形に復元されている。全面、葺石で、周囲には、多数の埴輪が置かれている。石棺も見学できる。
二子山古墳
全長108mの前方後円墳で、草に覆われた形に復元されている。朝鮮半島製を含む多数の遺物が発見された。写真は、後円部頂上から撮った中島。これらは、墳墓の周りに掘られた堀の中に4つ作られており、被葬者に対する祭礼が行われた場所と推定されている。
かみつけの里博物館
周辺の出土品展示のほか、榛名山東南麓で出土された古墳時代の人物・動物埴輪や当時を再現した模型がある。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。