本の紹介-港町と海域世界 ― 2014年02月08日

港町と海域世界 村井章介・歴史学研究会/編 青木書店 (2006/01)
中世、港町を中心とした、海域交流の実態を描く。本書は、地域ごとの三部構成。
第一部:環日本海と環シナ海
第二部:イスラームとインドの海
第三部:地中海から北海へ
第一部、第一章は佐々木史郎氏の『東北アジアの河川、海上交通とその拠点』
内容は、間宮林蔵が訪れたデレンの場所を特定する作業と、サンタン交易の説明。あまり明らかになっていない、日本の北方交易についての珍しい話で、興味が持てる。
第一部、第五章は壇上寛氏の『明代「海禁」の実態』
薩摩藩侵攻以前の琉球は、海外貿易拠点としてにぎわったが、その背景には、明の海禁政策があった。琉球の歴史を考える上でも重要な内用です
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