放射線、被曝に関する用語の説明2014年06月10日

 1か月ほど前、フィクションマンガ「美味しんぼ」のなかで、福島原発事故放射能で鼻血が出たとの件に関して、各方面で、批判があった。被曝が唯一の原因で鼻血が出るのは、もっとずっと多い線量なので、被曝が鼻血の原因ではないかのような、むちゃくちゃな見解も多かった。
 X線CTによる被ばくをSvで表すと、福島原発事故での被ばくをSvで表した値よりも多くても、鼻血は出ないので、福島原発事故が原因で、鼻血はでないとの見解があったのには、大きな違和感を感じた。
 Svとは、放射線防護の指針のために使う被曝線量であって、目的によって、等価線量・実効線量・線量等量など、幾つかの量がある。Svで表された量であっても、どれをどのような目的で比較するのかを明確にしない限り、意味のある比較はできない。たとえば、肺胞の病気を診断するためのX線撮影では、たとえ、表面照射量をSvで表した値が大きくても、骨髄内の造血細胞への影響は少ないだろう。

 放射線と被曝に関する概念が、世の中一般では、あまり理解されぬまま、勝手なデタラメ議論が行われているような気がしたので、放射線と被曝に関する、いくつかの概念をまとめてみた。

http://cccpcamera.photo-web.cc/GENPATSU/HousyasenSetsumei/index.htm

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