本-樺太一九〇五-四五 日本領時代の少数民族2014年08月07日

 
樺太一九〇五-四五 日本領時代の少数民族 北海道立北方民族博物館 1997/7
 
 網走市にある、北海道立北方民族博物館で行われた、特別展示の図録。前半は、樺太先住民族の解説。後半は、展示品の写真と解説。展示品は、私立函館博物館所蔵の北蝦夷画帖の写真と、オタスで収集された生活用具の写真。北蝦夷画帖は安政4年にサハリンを調査した佐倉藩士により描かれたものとされる。オタスとは、敷香(ポロナイスク)郊外にあった、アイヌ以外の少数民族の居住地。昭和初期に先住民指定居住地となり、ウイルタ、ニヴフ、ウリチ、エベンキ、サハ5民族の多くが、ここに集められた。
 本書前半は、「南樺太日本統治時代の先住民族の状況(人口など)の説明」「北川アイ子氏(ウイルタ)のオタスでの生活状況の説明」「ウイルタ語のはなし」の3つの解説がある。どれも、数ページにコンパクトにまとめられている。特に、最初の項は、樺太少数民族の状況が非常にコンパクトにまとめられている。

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