本の紹介-イザベラ・バード 朝鮮紀行 ― 2015年07月22日

イザベラ・バード 朝鮮紀行 時岡敬子/訳 講談社(1998.8)
イザベラ・バード 朝鮮奥地紀行1、2 朴尚特/訳 平凡社・東洋文庫(1994.1)
イザベラ・バードはイギリス人女性旅行家、紀行作家。19世紀末に日本や朝鮮を旅行し旅行記を執筆した。本書は3度にわたる朝鮮旅行記で、最後の朝鮮旅行直前に、日本公使らが王妃を暗殺する事件が起きた。著者は、王妃が殺される数ヶ月前に、王宮に招待され、王妃・国王・皇太子と会談している。
原書は、1898年にロンドンで出版された。
Mrs. Bishop(Isabella L. Bird) Korea & Her Neighbours: a narrative of travel, with an account of the recent vicissitudes and present position of the country
第21章が朝鮮王一家との会見の様子で、23章が朝鮮王妃暗殺事件の経緯。著者は、事件直後に朝鮮に渡り、イギリス公使館でヒリア総領事と会談している。著者が暗殺現場を直接目撃したわけではないが、事件を目撃した米国人ダイ将軍やロシア人サバチンの公式記録を元に、事件の様子を記述し、さらに見聞に基づき、事件直後の朝鮮の様子を記録した。
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