太地町のイルカ大屠殺-捕獲されたイルカ2015年09月24日


イルカは捕獲後、しばらく網の中において、ショービジネスなどへ販売するものを選別するらしい。
  
この日は、作業終了で、近くの漁港に帰還。
  
 日本各地の水族館に販売されたイルカは芸を仕込まれたのち、ショービジネスに使われていた。しかし2015年5月、世界動物園水族館協会は日本動物園水族館協会に対して、太地町イルカの入手を禁止したため、多くの水族館は太地町イルカを購入しないことになった。
 欧米各国の水族館の目的は教育施設であり、イルカは他の魚と同じく生体展示が中心であるため、イルカは水族館で繁殖したものであることが多い。これに対して日本の水族館は、金儲けのための娯楽施設なので、イルカショーのために多数のイルカが必要となり、太地町イルカを購入していた。今後、日本の多くの水族館は、金儲けの娯楽施設から、欧米並みの教育施設へと転換する必要が生じるだろう。
  
 和歌山太地町「くじらの博物館」では、日本動物園水族館協会を脱退して、太地町イルカを購入しショービジネスを進めるそうだ。教養・教育よりもビジネスを優先する、民度の低い国民性の表れだろう。情けない。ただし、和歌山県民のすべてが民度が低いわけではない。和歌山県白浜には、まじめな教育施設である京都大学水族館がある。
http://www.seto.kyoto-u.ac.jp/aquarium/
  
 イルカは湾内で屠殺した後、食肉として流通する。漁協スーパーにはイルカ肉が売られている。ただし、9月中はイルカの屠殺は行わないそうだ。


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