本 2冊 ― 2015年10月03日

有馬哲夫/著『歴史とプロパガンダ』(2015/7) PHP研究書
木村幹/著『日韓歴史認識問題とは何か』(2014/10)ミネルヴァ書房
読んで、興味がわかなかったのだけど、忘れないようにタイトルのみ書き留めておきます。
ウクライナ・ロッシェンのチョコレートに注意 ― 2015年10月04日

ウクライナ大統領ポロシェンコが経営するチョコレート会社ロッシェンのミルクチョコレートを食べたら、手足がかゆくなってきた。
ミルクアレルギーはないのだけれど、牛乳を加工した得体の知れないミルク製品を食べると同じような症状が出ることがあります。アメリカ土産の安いミルクチョコレートや、日本の得体の知れない安いチョコレートでも同じ症状が出たことがあります。明治・森永・ロッテなど有名メイカーのチョコレートや、ゴディバのような高級チョコレートでかゆくなったことはありません。ロシアのチョコレートも問題ない。
ロッシェンのチョコレートって、何を使っているのだろう。高かったのだけど、こんなことなら、日本の最低価格のチョコレートのほうがましだ。もう、2度とロッシェンのチョコレートは買わないつもりです。
かゆいところに、ムヒアルファをつけたら良くなりました。ステロイド剤が効いたのだと思います。ウクライナのチョコレートでかゆくなった場合、ストロイドクリームでも良くならないときは、医師の診察を受けてください。
本の紹介-危機の外交 ― 2015年10月05日

東郷和彦/著『危機の外交』角川書店 (2015/7)
2002年に退官するまで、外交官として外交問題にかかわってきた著者による、現在日本の外交問題に対する打開策の提言ということになるのだろう。
次の5つのテーマを各テーマごとに説明している。
「70周年談話」「靖国問題」「慰安婦と徴用工問題」「北方領土問題」「尖閣問題」
外交政策の提言もあるけれど、それだけではなくて、歴史認識の問題などにも触れられている。むしろそちらのほうが内容的には多い。ただし、いろいろなテーマを扱っている割には一冊の新書のため説明が少ない。そういうわけで、余り興味が持てなかった。
太地町のイルカ大屠殺-日本は「調査捕鯨」と嘘をついて「商業捕鯨」を続けてきた ― 2015年10月06日
南氷洋の商業捕鯨が禁止されると、調査捕鯨はクジラ肉を安定的に供給していくためのものだったが、日本は学術調査と偽ってクジラ漁を続けた。
海外では嘘をついてきた日本だが、国内向けには本当のことを言うこともあった。国会での説明は公開公文書に残ることになり、日本の嘘が国際的に広く知れ渡ることとなった。
衆議院決算行政監視委員会行政に関する小委員会(小委員長 新藤義孝)(2012年10月23日)における政府参考人・本川一善水産庁長官の答弁
被災前でありますが、調査捕鯨として大体八割、三千八百トン、七百トン前後をとってきておりますが、そのうち南極海が二千トンであります。ただ、これはミンククジラというものを中心にとっております。ミンクというのは、お刺身なんかにしたときに非常に香りとか味がいいということで、重宝されているものであります。
それから、北西太平洋で千七百トン程度、二十二年はとっておりますが、そのうち百二十トンが沿岸の調査捕鯨であります。千五百トン強はいわゆる鯨類研究所がとっている鯨であります。ただ、こちらはイワシクジラとかニタリクジラというものを中心にとっております。
それから、沿岸の小型捕鯨というのが二十二年で四百十七トン捕獲しておりますが、これはツチクジラという、イルカに非常に形が似た鯨でありまして、ジャーキーのような、干し肉になるようなものでございます。この前、鮎川に行かれたときに、鮎川の捕鯨の方がとっておられましたが、これはまさにツチクジラをとる業を営んでおられる方でありまして、この方が南氷洋でとられるミンククジラを扱うということはまずないのではないかなというふうに思っております。
したがって、ミンククジラを安定的に供給していくためにはやはり南氷洋での調査捕鯨が必要だった、そういうことをこれまで申し上げてきたわけでございます。(出典:国会会議録検索システム)
太地町のイルカ大屠殺-残酷な太地町イルカ漁 ― 2015年10月07日
2015年3月、千葉県立高校の教師が高校敷地内にいた子猫を生き埋めにしたとの報道があった。千葉県警が書類送検したのち、千葉県教育委員会は5月20日に、この教師を停職3カ月の懲戒処分にしたそうだ。
子猫を生き埋めにしてはいけないのでしょうか。少年のころ子猫の処分に困った時は、生き埋めにするか、箱に入れて川に流して溺死させるものだと思っていた。考えてみれば、生き埋めや溺死の場合は、死ぬまで不必要に苦しむので、そういう殺し方はいけないとの考えは理解できる。昔、生き埋めにすることが広く行われていたことを理由に、今でも生き埋めにして良いとの理屈は成り立たないことも理解できる。それならば、子猫の頭を思い切り踏み潰して、脳みそがグチャグチャにはみ出るようにして一気に殺せば、良かったのでしょうか。
上の写真は和歌山県太地町の隣、那智勝浦町補陀洛山寺の渡海船。補陀洛山寺では僧侶を小舟に閉じ込めて、沖に流していたとのことだ。海に流された僧侶のほとんどは溺死か餓死だっただろう。少年のころの子猫の殺し方と似ている。脱出を果たした僧侶は、捕らえられて海に投げ込まれたとのことだ。
さて、和歌山県の公式ホームページを見ると、太地町のイルカ殺害方法について、次のように書かれている。
和歌山県の公式説明この記述が事実かどうか確認していないけれど、和歌山県公式ホームページなので、事実だと考えて記述を進める。
太地町におけるイルカ追い込み漁は、以前は、映画「ザ・コーブ」で隠し撮りされたように、イルカを入江に追い込んだ後に、銛を用いて捕獲していました。
しかし、2008年12月以降は、イルカが苦痛を感じる時間を短くするために、デンマークのフェロー諸島で行われている方法に改められています。この方法では、と殺時間は1/30に短縮(10秒前後)され、イルカの傷口も小さく、出血も殆どなくなりました。 (http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/071500/iruka/ 2015:10:5閲覧)
イルカに不必要な苦痛を与えて、なぶり殺しにするのは良くない。しかし、映画ザ・コーヴ以前、太地町ではイルカを300秒に渡って苦しめるなど、不必要な苦痛を与えて殺害していた。フェロー諸島では、より苦痛を与えない方法が取られていたので、苦痛が少ない方法を知ることは容易だったにもかかわらず、苦痛を与える殺害方法を続けていたのだから、太地町漁民は動物愛護精神が欠落した野蛮人であると言われても仕方ないだろう。太地町でフェロー諸島なみの殺し方になったのは、映画「ザ・コーヴ」で隠し撮りされたことが原因だ。隠し撮りのおかげで、太地町の殺し方が多少マシになったことが分かる。映画「ザ・コーヴ」の隠し撮りのおかげで、野蛮人と言われても仕方のない太地町漁民が少し文明化されたのだから、太地町漁民はシーシェパードなどに感謝して当然だ。こういうとき、普通の日本人ならば、菓子折りを持ってお礼に行くところだ。
イルカ殺害場所は見えないようにしている。映画「ザ・コーブ」の監督は取材を申し込んだが拒否されたため隠し撮りした。その結果、残酷な殺害をを隠すために殺害現場を見せていなかったことが明らかにされた。現在も殺害場所は非公開である。誰にでも見えるようにすると、小さい子供が目にして精神的ショックを受けるおそれがあるので、非公開であること自体は理解できる。しかし、希望する人に見学させない理由はにはならない。特に、反捕鯨派記者の取材を拒否する理由はない。映画ザ・コーブ以前は秘密の中で残虐な殺害が行われていた。映画以降も秘密の中で殺害している。「残酷な殺し方はしていない」と言っても、どれだけの人が信じるのか。
ところで、動物にに不必要な苦痛を与えて殺すのは良くないけれど、ひと思いに殺せばいいのか。そういうものではないような気がする。太地町のイルカ追い込み漁に反対している人の中には、殺し方が残酷であるとの主張もあるかもしれないが、だからといって「こういう殺し方ならば良い」と言っているわけではないだろう。
太地町のイルカ大屠殺-水銀汚染されたイルカ肉 ― 2015年10月08日
水銀汚染されたイルカ肉
鯨類の肉は、一般にメチル水銀に汚染されている。特に、バンドウイルカ肉の汚染は大きく、平成13年度厚生科学特別研究測定結果によれば、紀州沖バンドウイルカ筋肉のメチル水銀は平均で6.6ppmである。
(出典:http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/01/h0116-4.html 2015.10.8閲覧)
このため、厚生労働省では水銀濃度が高い鯨類の肉などを、妊婦が食べるときに注意を呼び掛けている。具体的には、バンドウイルカ肉摂取量の目安として、1回80gとして2カ月に1回までとしている。
(出典:http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/suigin/dl/index-a.pdf 2015.10.8閲覧)
成人などは一般にメチル水銀の排出能力があるので、厚生労働省は摂取制限をしていない。しかし、全ての成人が等しくメチル水銀排出能力が同じように備わっているのか、それは分からないことだ。自分は、メチル水銀排出能力が乏しい家系かもしれないので、鯨類肉などメチル水銀濃度が高い水産物は、頻繁に摂取しない方が良いと思う。日本生協連では次のように注意を喚起している。
(出典:http://jccu.coop/food-safety/qa/qa02_02.html 2015.10.8閲覧)
『メチル水銀濃度が高い水産物を主菜とする料理を週2回以内(合計で週におおむね100~200g程度以下)にすることをお勧めします』
『イルカ(歯鯨類)の肉には特に高い濃度のメチル水銀が含まれるため、ごくたまに嗜む程度にされることをお勧めします』
ところで、鯨肉は臭いので、一般に濃い味をつける。缶詰だと大和煮が有名だ。和歌山県太地町で食べた鯨丼も醤油と砂糖で濃い味付けされていた。こんなものを頻繁に食べていたら、塩分取り過ぎになる。もっとも、食い意地の張った畜生のような人は、イルカ肉だって平気で食べるよね。
太地町イルカの輸出先
日本動物園水族館協会(JAZA)は太地町イルカを購入しないことを決定したため、国内でのイルカ生体の最終購入は、ほとんどなくなった。しかし、イルカは輸出されているので、太地町の追い込み漁は今なお健在だ。イルカ輸出先は中国・韓国・ロシア・ウクライナなどだが、中国が一番多い。ロシア・ウクライナは軍事用とショービジネス用があるようだが、現在ウクライナは西側を向いているので、今後イルカの輸入はなくなるだろう。中国・韓国のイルカ輸入がなくなる気配は今のところなさそうだ。
中国からお金をもらうために、西側諸国の反対を押し切って、イルカ追い込み漁を今後も続ける。そんな太地町の姿勢が見えてくる。日本の国際戦略として、それでいいのだろうか。
ファンデルワールス気体 ― 2015年10月09日
めったに本職の話は書かないのだけど、「へえー」と思ったことがあったので書きます。
空気を断熱圧縮するときの温度上昇と圧力上昇を理想気体を使って計算していた。500atm程度加圧した時、理想気体から大きくずれる恐れがあるので、ファンデルワールス近似で計算して、理想気体近似の計算結果と比較した。
上の図は、標準状態の窒素を断熱圧縮した時の温度と圧力の関係。窒素のファンデルワールス定数はa=141E-3(Pa・m6/mol2),b=39.2E-6(m3/mol)を使用した。
600atmに圧縮しても、そんなに違わないんだ。5000atmぐらい加圧しても、温度にはそれほど大きな違いはないけれど、体積は大きく異なってきます。
------------------------------------
(気体断熱圧縮の解説)
以下、1molあたりで記述する。
断熱圧縮は次式で表される。(直感的には与えた仕事が内部エネルギーに転化する)
dU+PdV=0 ①
ここで、Uはエネルギーで次式となる。cRは定容比熱。
dU=cRdT ②
理想気体とは次の状態方程式が成り立つ気体のことを言う。
PV=RT ③
①②③式から、dU,Pを消去すると次式となる。
c×dT/T+dV/V=0 ④
積分して次式となる。
c×log(T/T0)=log(V0/V)
すなわち、
V×T^c=一定 ⑤
状態方程式により次式が成立
P×V^γ=一定 ⑥
ただしγ=1+1/c でγは比熱比と言う。
④⑤式が理想気体の断熱圧縮の式。
ファンデルワールス気体とは③式の変わりに③’式が成り立つ気体を言う。
(P+a/V^2)(V-b)=RT ③’
このときは、④式のように温度と体積を分離することはできない。
空気を断熱圧縮するときの温度上昇と圧力上昇を理想気体を使って計算していた。500atm程度加圧した時、理想気体から大きくずれる恐れがあるので、ファンデルワールス近似で計算して、理想気体近似の計算結果と比較した。
上の図は、標準状態の窒素を断熱圧縮した時の温度と圧力の関係。窒素のファンデルワールス定数はa=141E-3(Pa・m6/mol2),b=39.2E-6(m3/mol)を使用した。
600atmに圧縮しても、そんなに違わないんだ。5000atmぐらい加圧しても、温度にはそれほど大きな違いはないけれど、体積は大きく異なってきます。
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(気体断熱圧縮の解説)
以下、1molあたりで記述する。
断熱圧縮は次式で表される。(直感的には与えた仕事が内部エネルギーに転化する)
dU+PdV=0 ①
ここで、Uはエネルギーで次式となる。cRは定容比熱。
dU=cRdT ②
理想気体とは次の状態方程式が成り立つ気体のことを言う。
PV=RT ③
①②③式から、dU,Pを消去すると次式となる。
c×dT/T+dV/V=0 ④
積分して次式となる。
c×log(T/T0)=log(V0/V)
すなわち、
V×T^c=一定 ⑤
状態方程式により次式が成立
P×V^γ=一定 ⑥
ただしγ=1+1/c でγは比熱比と言う。
④⑤式が理想気体の断熱圧縮の式。
ファンデルワールス気体とは③式の変わりに③’式が成り立つ気体を言う。
(P+a/V^2)(V-b)=RT ③’
このときは、④式のように温度と体積を分離することはできない。
本の紹介-常呂遺跡群 ― 2015年10月10日

武田修/著『常呂遺跡群 先史オホーツク沿岸の大遺跡群』 (2006/7)同成社
常呂遺跡は全長3キロメートル弱にわたるオホーツク沿岸の広大な遺跡群。旧石器時代から縄文・続縄文・擦文・オホーツク・アイヌ文化と北海道のほとんど全ての時代区分の遺跡が広がっている。
本書は、常呂遺跡発掘研究のあらましに触れた後、各時代区分ごとの遺跡について解説している。常呂遺跡は大規模であり、本書は一冊ですべてを解説しているため、詳しいことは書かれていない。本土にはなじみのないオホーツク文化の解説は、他の時代区分よりも若干詳しい。
続縄文時代のコハクはサハリン産であるとか、翡翠は富山産であるとかの説明があり、太古の昔にこの地域の人たちが広範囲の交易をおこなっていたことが分かり、歴史のロマンを感じる。
常呂遺跡は「ところ遺跡の森」として整備されており、中には「ところ遺跡の館」「ところ埋蔵文化財センターどきどき」「東京大学文学部常呂資料陳列館」および「復元住居」がある。本書は常呂遺跡を見学するときの事前学習に最適。
太地町のイルカ大屠殺-太地町は自治体として規模が小さすぎ ― 2015年10月11日
和歌山県太地町は、人口わずかに3000人・面積5.8平方キロメートルと、和歌山県でも最小の町で、周囲をすべて那智勝浦町に囲まれている。那智勝浦町の面積は183平方キロメートルなので、太地町は周辺自治体の合併から取り残された町ということができる。
太地町のイルカ追い込み漁は、その残虐性が世界の動物保護団体を中心に批判されているが、太地町では有効な反論ができていない。漁民たちの言い分を世界に向かって情報発信するためには、人口3000の町役場では人員・人材不足だろう。また、イルカ追い込み漁をやめるにしても、小規模な町では代替産業を見つけることも難しい。
市町村合併で自治体の規模を大きくすれば良さそうに思うのだが、2004年に太地町・那智勝浦町の合併協議会は解散し、2009年には那智勝浦町と新宮市の合併協議会が解散している。那智勝浦町と太地町にまたがるリゾート施設のグリーンピア南紀は、2003年(平成15年)3月に事業停止後、2005年に中国系企業との間で不透明な譲渡契約が結ばれるなどした。2009年には小嶋英嗣・那智勝浦町長が就任後2ヶ月で自殺している。政治には、何かと問題がある地域のようだ。
しかし、この地域は観光名所が多い。寺社も有名どころが盛りだくさん。
那智の滝と青岸渡寺(那智勝浦町)
熊野那智大社は青岸渡寺の隣(那智勝浦町)
このほか、滝下には飛瀧神社がある。
補陀洛山寺(那智勝浦町)。「補陀洛渡海」と称して、僧侶を小船に入れて沖合いに流していた。
熊野速玉大社(新宮市)
神倉神社(新宮市)。500段ほどの石段を登る。
-----------------------------------------------
潮岬は車で40分ほど。
高野山までは車で3時間はかかる。
根来寺は往時の隆盛をしのばせる名刹だが、ここはほとんど和歌山の反対側。
太地町のイルカ追い込み漁は、その残虐性が世界の動物保護団体を中心に批判されているが、太地町では有効な反論ができていない。漁民たちの言い分を世界に向かって情報発信するためには、人口3000の町役場では人員・人材不足だろう。また、イルカ追い込み漁をやめるにしても、小規模な町では代替産業を見つけることも難しい。
市町村合併で自治体の規模を大きくすれば良さそうに思うのだが、2004年に太地町・那智勝浦町の合併協議会は解散し、2009年には那智勝浦町と新宮市の合併協議会が解散している。那智勝浦町と太地町にまたがるリゾート施設のグリーンピア南紀は、2003年(平成15年)3月に事業停止後、2005年に中国系企業との間で不透明な譲渡契約が結ばれるなどした。2009年には小嶋英嗣・那智勝浦町長が就任後2ヶ月で自殺している。政治には、何かと問題がある地域のようだ。
しかし、この地域は観光名所が多い。寺社も有名どころが盛りだくさん。
那智の滝と青岸渡寺(那智勝浦町)
熊野那智大社は青岸渡寺の隣(那智勝浦町)
このほか、滝下には飛瀧神社がある。
補陀洛山寺(那智勝浦町)。「補陀洛渡海」と称して、僧侶を小船に入れて沖合いに流していた。
熊野速玉大社(新宮市)
神倉神社(新宮市)。500段ほどの石段を登る。
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潮岬は車で40分ほど。
高野山までは車で3時間はかかる。
根来寺は往時の隆盛をしのばせる名刹だが、ここはほとんど和歌山の反対側。
本の紹介-仕組まれた中国との対立 ― 2015年10月12日

和中清/著『仕組まれた中国との対立 日本人の83%が中国を嫌いになる理由』 (2015/8) クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
著者は長年中国貿易に携わって人のようだ。近年、日本国内では中国を嫌い中国に反発する風潮が強い。世界的な右傾化の流れの一つの減少といってしまえばそれまでなのだけれど、本書では、中国嫌いの世論がどのように作られているのかを明らかにし、中国との対立で利益になる人たちによって、仕組まれたものであると説明している。
本書は、中国、日本の状況を冷静に捉えることによって、対立点を明らかにしている。ただし、事実を冷静に捉えており、日本礼賛とは大きく異なるので、昨今の嫌中国本に慣れている人からすると、違和感を感じるかもしれない。表現方法に対して、好悪の感情は人それぞれだろうけれど、事実を冷静に理解する上では、一つの参考になる本だ。ただし、二中退率は多義にわたっており、本書では、それらの多くを網羅的に取り入れているので、それぞれの項目に対して詳しいわけではない。
本書では、重要なところが太字で書かれているので、太字の部分だけを読んでも、おおよその内容が理解できて便利だ。尖閣についても触れられているが、特に深い内容はない。