本の紹介―真珠湾の真実: 歴史修正主義は何を隠したか ― 2016年04月06日

柴山哲也/著 『真珠湾の真実: 歴史修正主義は何を隠したか』 平凡社新書 (2015/11)
「BOOK」データベースの内容説明です。
『日本はなぜ真珠湾を奇襲したか。定説になっているのは、日本にその意図はなかったが、米国への通告文書の手交が遅れたため、結果的に奇襲になったという釈明だ。だが、その「史実」はどこまで本当だろうか。開戦への過程を仔細に確かめると、現場の駐米大使館員に責任を押しつけた外務省と大本営の欺瞞が見え隠れする。歴史修正主義の原点として真珠湾奇襲を捉え、史実の誤謬と神話化の構造にメスを入れる。 』
本の紹介―これが「帝国日本」の戦争だ ― 2016年04月07日

和賀正樹/著『これが「帝国日本」の戦争だ』 現代書館 (2015/11)
本の左ページに戦争の悲惨な写真、右ページに関連する文章。このパターンが最後まで続く。右ページの文章は写真に関連しているけれど写真の解説に限っているわけではない。
戦争の記憶が薄れて行く中、戦争の現実を思い浮かべてみることも大切でしょう。
本の紹介―日本海 その深層で起こっていること ― 2016年04月08日

蒲生俊敬/著『日本海 その深層で起こっていること』ブルーバックス(2016/2)
久しぶりにブルーバックスを読んだ。
日本海は入り口がどこも狭く浅いのに、深い海なんですね。大陸棚の延長の東シナ海とはずいぶん違う。
赤塚公園 ― 2016年04月09日
サクラソウ ― 2016年04月10日
さいたま市桜草公園ではサクラソウが見頃です。中心を取り囲むように咲く。
ここ数年、減ってきているような気がします。以前は、もっとびっしりサクラソウが咲いていたのに、ノウルシの間にポツポツ咲いている感じになっている。
以前は、白花の株もあったのだけど、今年は見当たらなかった。
ヒキノカサが咲いていました。最近、多少増えているようですが、珍しい。
シロバナタンポポは多くはないけれど増えているようです。日本の在来種だろうけれど、この場所の在来種なのかなー。
それから、スミレ類では、ツボスミレ・アリアケスミレなどのほかにアメリカスミレサイシンがあるようで、今後、自然破壊につながらないか心配です。
アリスイ(鳥の名前)が来ているとかで、大きなレンズを持ったカメラマンがいました。
本の紹介―山岳遭難の教訓 ― 2016年04月11日

羽根田治/著 『山岳遭難の教訓 実例に学ぶ生還の条件』 山と溪谷社 (2015/2)
これまで、著者が登山雑誌などに発表した遭難検証記事をまとめたもの。
大峰山系で高齢者が道を間違えた末、幻覚に従って、さまよい歩いた遭難の話が恐ろしい。
高齢者の道迷い遭難では、道間違いが分かっているのに、何とかなるだろうと思って適当に下ることが多いが、助かろうという気持ちよりも、何とか楽をしたい気持ちが強いのだろうか。
本の紹介-さらば福州琉球館 ― 2016年04月12日

大城立裕/著 『さらば福州琉球館』 朝日新聞 (1994/02)
江戸時代、琉球は独立国だったが、明治になると日本政府は琉球を併合した。那覇市久米には久米村人と言われる琉球・中国貿易に携わる人たちがいて、彼らのルーツは中国・福建省にあった。琉球の日本併合に反対する彼らは、福州に渡って清国に支援を求める。しかし、清国には琉球を支援する力もなく、彼らの訴えは取り上げられることはなかった。
本書は、福州に渡って日本併合阻止の運動をした久米村人の物語。時代の雰囲気は伝えているのだろうけれど、必ずしも史実ということもない。
本―日ロ関係史 パラレル・ヒストリーの挑戦 ― 2016年04月13日

五百旗頭真・下斗米伸夫・他/編 『日ロ関係史 パラレル・ヒストリーの挑戦』 東京大学出版会 (2015/10)
日ロの日ロ関係研究者による、近代日ロ関係史。日本の学者・ロシアの学者がそれぞれ自分の視点で執筆し、両者を比較できるようになっている。
政治ならば、日ロ双方で利害対立があるので、双方の視点があるのはわかるのだけれど、歴史研究は学者の学説なので、日ロの視点というのがあるのだろうか。そもそも学者のけんきゅうはオリジナリティーがあるので、学者個々人の独自性の範囲なのか、国家間の歴史認識の違いなのか。そのあたりが、どうもよくわからない。
本―ソヴィエト後の中央アジア ― 2016年04月14日

ジュリボイ・エルタザロフ/著『ソヴィエト後の中央アジア‐文化、歴史、言語の諸問題』大阪大学出版会 (2010/10)
ウズベキスタン、カザフスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、キルギスなどの中央アジア地域のの話なのだけど、ざっと読んだだけ。