本の紹介-さらば福州琉球館 ― 2016年04月12日

大城立裕/著 『さらば福州琉球館』 朝日新聞 (1994/02)
江戸時代、琉球は独立国だったが、明治になると日本政府は琉球を併合した。那覇市久米には久米村人と言われる琉球・中国貿易に携わる人たちがいて、彼らのルーツは中国・福建省にあった。琉球の日本併合に反対する彼らは、福州に渡って清国に支援を求める。しかし、清国には琉球を支援する力もなく、彼らの訴えは取り上げられることはなかった。
本書は、福州に渡って日本併合阻止の運動をした久米村人の物語。時代の雰囲気は伝えているのだろうけれど、必ずしも史実ということもない。