本の紹介―日本にとって沖縄とは何か2016年07月27日

 
新崎盛暉/著 「日本にとって沖縄とは何か」岩波新書(2016/1)
 
 「沖縄現代史 新版(岩波新書)」と同じような視点で書かれている。出版が10年後で、その間、普天間の辺野古移設問題で、沖縄県と政府が対立することになったので、この問題の経緯が詳しい。終戦後の米軍占領以降の反基地闘争は、革新勢力の反米軍・反基地派と、保守勢力の親米軍・親基地派とに分かれていた。しかし、辺野古移設問題に関しては、オール沖縄対自民党政府の様相となっている。本書では、どのような経緯をたどって、オール沖縄になっていったのか、この問題の解明が詳しい。
 米軍占領時代以降の反基地闘争については「沖縄現代史 新版」の方が詳しいが、本書でも主要なことには触れられており、歴史の流れを理解するためには、かえって理解しやすいかもしれない。

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