本の紹介―愛国と信仰の構造2016年08月14日

 
中島岳志・島薗進/著『愛国と信仰の構造』集英社新書(2016/3)
 
 戦前、日蓮系から井上日召の一人一殺のテロリズムが起こり、親鸞系は国家神道と結びついた。
 本書は、若手政治学者の中島岳志と著名な宗教学者である島薗進の対談。戦前の諸宗教が愛国心を取り入れて全体主義へと向かっていった過程を説明し、昨今の政治と宗教の関係に注意を促している。二人の話はともにわかりやすいのだけれど、対談よりも、それぞれの人がテーマを決めて解説してくれたほうが理解しやすいと思う。

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