本-北東アジアの「永い平和」2016年08月27日

 
植木千可子・他/著 『北東アジアの「永い平和」 なぜ戦争は回避されたのか』勁草書房 (2012/11)
 
本書は、各章ごとに複数の著者による執筆で、各章はそれぞれ独立している。
特に興味が持てたわけではないが、読んだことを忘れないように書き留めておく。
 
第8章に、天児慧の論文『尖閣諸島をめぐる国家・利益の相克 安定から不安定化への転換の論理』がおさめられて、尖閣問題をテーマとしている。

本の紹介 - 石碑と銅像で読む近代日本の戦争2016年08月28日

 
歴史教育者協議会/編『石碑と銅像で読む近代日本の戦争』 高文研 (2007/12)
 
明治以降の戦争関連の記念碑がいろいろと紹介されている。こういったものに関心がある人には旅行の参考になるだろう。
紹介されている記念碑は、北海道から沖縄まで、また、一部海外に及ぶ。
このうちのいくつかは、私も訪ね、このBlogで紹介したものもある。
 
P27にシベリア出兵関連として、靖国神社の「田中支隊忠魂碑」が紹介されている。靖国神社には何回も行っているが、この日は見た記憶がないので、今度行くついでに見学しようと思う。
 
P36には、長野県埴科郡坂城町立南条小学校内の中島仲重慰霊碑が紹介されている。この人は、御真影を抱えて焼死した校長で、戦前の帝国教育に盛んに利用された。今の感覚では、写真と人命を比べて、写真を大切にする恐ろしい人命軽視思想だった。
 
P61には、京都大江山「道の駅シルクまちかや」の大江山ニッケル鉱山日本中国悠久平和友好之碑が紹介されている。戦前、ここでは連合軍捕虜700人、強制連行中国人200人、強制連行朝鮮人150人が働かされていた。
 
 強制連行された中国人や朝鮮人の慰霊碑は各地にあるが、太平洋戦争連合軍捕虜の慰霊碑は多くない。P63には上越市平和記念公園にある直江津俘虜収容所跡の碑が紹介されている。ここでは、オーストラリア兵捕虜300名のうち60名が死亡している。
 
 P62で紹介されている北茨木市大津長浜海岸の『風船爆弾放流跡地 わすれじ平和の碑』は機会があったら是非訪れてみたい。

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