尖閣は日本固有の領土ではない ― 2016年09月04日
尖閣は日本固有の領土だろうか。「固有の領土」は日本政府の言うことを信じ込むために使われているだけの用語なので、何をもって「固有の領土」なのか、そんなことは、どうでもよいことである。
現在、日本政府は「固有の領土」とは一度も外国の領土となったことがない日本の領土、としているようだ。
では、尖閣は日本固有の領土だろうか。
1945年、日本の敗戦により沖縄はアメリカ統治になった。沖縄が外国だったのだから、尖閣も外国だ。一時、外国だった尖閣が、日本政府の説明による「日本の固有の領土」でないことは明らかだろう。
「沖縄は占領統治になっただけで外国になったわけではない」こんな屁理屈をいう人もいるかもしれない。
写真は、1953年に那覇から日本に宛てられた年賀はがき。沖縄から見たら、日本は外国だったので「外国年賀」のスタンプが押されている。日本から沖縄宛ての年賀はがきも、同様に「外国年賀」と書かれた。1952年に沖縄と日本の間で、年賀郵便の取り扱いが始まった時から1956年まで「外国年賀」とされ、それ以降は「特別年賀」の名称に変えられた。日本政府が公式に「外国」としていたのに、領土主張の根拠のために歴史を変造するのは良くない。